GUARDIANWALL のサーバー設定ファイルを直接編集することで
エンベロープFrom が空(MAIL FROM: <>)のメールについても
検査・配送ルールの対象にすることが可能です。
しかしながら、GUARDIANWALL では以下の理由から、エンベロープFrom が
空のメールは検査対象としない仕様となっており推奨されません。
『GUARDIANSUITE 管理サーバー 利用の手引き』3-3-5-1 基本設定 - 【基本】(抜粋)
----------------------------------------------------------------------
※エンベロープFROM が空(MAIL FROM: <>)のメールについては、デフォルトの
設定では検査対象にしないで中継します。通常、MTAが自動的に送信する配送上
のエラーなどの通知メールのエンベロープFROM が空になります(RFC1123 参
照)。一般的には、こういったメールを保留や削除する必要はありません。なんら
かの事情により、削除、保留を行いたいメールのエンベロープFROMが仮に空で
あっても、ただちにエンベロープFROMが空であるという条件だけをもって検査
等を行うことはお勧めいたしません。
----------------------------------------------------------------------
上述致しました事項をご注意の上、エンベロープFrom が空のメールも
検査対象とさせる場合は、管理サーバにて以下の設定を行うことで
実現可能となります。
<設定内容>
サーバー設定ファイル: /opt/Guardian/Admin/etc/wall/mss.conf
【編集内容】
[Mail]
IgnoreErrorMail = FALSE
上記編集後、下記コマンドにて検査サーバへ設定を反映し、
GUARDIANWALLサービスを再起動します。
# /opt/Guardian/Admin/support/pushMailWall -r conf
pushMailWall スクリプトに関する詳細は、下記のマニュアルをご参照ください。
『GUARDIANSUITE 管理サーバー 利用の手引き』
12 サポートツール
12-5 pushMailWall
上述の <設定内容> によって、エンベロープFrom が空のメールを検査対象と
させることが可能となっておりますが、該当のメールに対して検査・配送ルール
適用後の通知メールは(通知するという設定にしても)送信致しませんので
ご注意ください。
なお、検査・配送ルールにて、以下のような差出人条件を指定することで
エンベロープFrom が空のメールを対象にすることが可能です。
差出人条件: EFROM=-