同一のバックアップデータを同時に複数のテープにバックアップするような設定は NetWorkerにはありません。バックアップ完了後に、バックアップデータの複製を作成するクローン機能を使用して、別のテープに複製を作成する必要があります。
以下、補足です。
バックアップ元が静的な状態で、同じデータをフルバックアップするジョブを2つ並行して実行すれば、2巻のテープに同じデータが書き込まれる動作になります。
ただしこの場合、ディスクからのreadは 2回実行され、NetWorker の管理上 2つのテープのバックアップデータは関連のない別のデータとして扱われます。
差分バックアップを取得する場合、2つのうち後から実行されたフルバックアップに依存します。
依存しているフルバックアップがテープ障害などで使用できなくなった場合、差分バックアップからのリストアも行えなくなります。リストアに使用するテープが故障したから、自動的にもう一方のテープからリストアするといったこともできません。
HW障害や DR に備えて外部保管を行うために 2巻のテープに同一バックアップを取得するといったことが考えられますが、上記のような理由により、同じデータを並行してフルバックアップする方法では対応することはできません。