(1)コンピューター名/IPアドレスを変更した場合
本製品がインストールされているマシンのコンピューター名やIPアドレスを変更しても影響はありません。
ただし、C/Sアクセスを行っている場合、クライアント側マシンのIFASファイル名指定部分(※1)にサーバーマシンのコンピューター名やIPアドレスが含まれているため、そのサーバーマシンのコンピューター名やIPアドレスを変更した場合はファイルアクセスができなくなる可能性があります。該当する場合、クライアント側マシンのIFASファイル名指定部分に指定しているコンピューター名やIPアドレスを変更後のものに修正してください。
(2)ユーザー名/パスワードを変更した場合
本製品がインストールされているマシンのユーザー名やパスワードを変更しても基本的には影響はありませんが、次の場合は対応が必要です。
・IFASPROイニシエータ、または、IFAS FILEイニシエータのサービスのログオンアカウントを「システムアカウント」以外にしている場合で、そのアカウントのユーザー名やパスワードを変更した場合は、本サービスに設定しているログオンアカウントも同期して変更する必要があります。
・C/Sアクセスを行っている場合、APを実行するユーザーのユーザー名やパスワードを変更する際は、クライアント側とサーバー側を同期を取って変更するようにしてください。クライアント側とサーバー側に同じユーザー名/パスワードのユーザーが存在する必要があり、一致したユーザーが存在しない場合、サーバーへの接続がエラーとなり、C/Sアクセスができなくなります。
(3)ワークグループからドメインへ変更、あるいは、ドメインからワークグループへ変更した場合
本製品がインストールされているマシンのネットワーク構成(ドメイン/ワークグループ)を変更しても、IFAS自体の機能には影響ありませんが、次の場合は確認が必要です。
・ネットワーク構成変更前後で、IFASファイルをアクセスするAPの実行ユーザーが異なる場合やAP実行ユーザーがシステムアカウント(※2)などのビルトインアカウントの場合は、AP実行ユーザーが、下記の注意事項①~③を満たしているか確認してください。
・IFASPROイニシエータ、または、IFAS FILEイニシエータのサービスのログオンアカウントを「システムアカウント」以外に変更している場合は、ネットワーク構成変更後も利用可能なユーザーであるか確認してください。また、必要に応じてログオンアカウントを変更してください。
<注意事項>
IFASファイル(IFASRDB表を含む)をアクセスする場合は、AP実行ユーザーの権限やネックワーク環境について、下記事項をご確認ください。
①AP実行ユーザー(C/Sアクセスの場合はクライアント側のユーザー名と同じ名前のサーバー側のユーザー)に下記の権限がある
・レジストリを参照更新する権限
・本製品のインストールディレクトリ配下のファイルやサブディレクトリを参照更新する権限
・IFASRDB表を利用する場合は、IFASRDB管理ディレクトリ配下のファイルを参照更新する権限
・アクセス対象のIFASファイルを参照更新する権限
②C/Sアクセスの場合、クライアント側のAP実行ユーザーと同じユーザー名/同じパスワードのアカウントがサーバー側にも存在する
③C/Sアクセスの場合、クライアント側のAP実行ユーザーにネットワークリソースへのアクセス権がある(クライアントからサーバーへの(名前付きパイプ)接続が可能である必要があります)
※1 IFASファイルの実ファイル名(IFAS一般ファイルのファイルパスやRDB表の"DB名.表名")を指定する部分
※2 AP実行ユーザーがシステムアカウントとなるケースとして、サービスからAPを実行する場合などが該当します(例えば、「COBOL アプリケーション実行環境」でのWSエミュレータ(WS-EML)経由でAPを実行する場合など)。サービスは、既定値ではシステムアカウントで動作しているため、意図的にログインアカウントを変更していない場合は、サービスから実行するAPの実行ユーザーはシステムアカウントとなります。ワークグループ構成の場合とドメイン構成の場合で、システムアカウントのネットワークリソースへのアクセス権が異なる場合があり、ドメイン構成の場合はC/Sアクセスできていたものが、ワークグループ構成に変更後は他のサーバマシンへの接続エラーとなり、C/Sアクセスができなくなる場合などがあります。
【確認済みのバージョン】すべて
【確認済みの対象OS】Windows
【カテゴリー】運用/設定