社名変更のため、外部向けメールのドメインを変更したいと考えています。
例:abcde@old.co.jp → abcde@new.co.jp
ただし、以下の条件があります。
・ドメイン切替後は新しいドメイン (new.co.jp) から送信されること。
・ドメイン切替後もしばらくは旧ドメイン (old.co.jp)、新ドメイン (new.co.jp) の両ドメインでメール受信可能であること。
この場合の StarOffice X での設定変更手順を教えてください。
以下の手順でメールのドメインを変更してください。
1. 作業中にメール配送がエラーになることを防ぐため、メールの配送プロセスを停止させます。
ManagementConsoleにて、[SMTP設定]-[全サーバ停止]を選択します。
2. 新しいドメインを追加します。
ManagementConsoleにて、[ドメイン管理]から[追加]を選択します。
~ドメイン一覧~
a. ドメイン名に新しいドメインを入力し[追加]を押下します。
~ドメイン編集~
b. 「対応ドメイン名」に新しいドメインを入力します。
c. 「格納サーバ」に全リソースサーバを追加します。
d. [設定]を押下します。
~ドメイン一覧~
e. 新しく追加したドメインの[Enable]を押下し有効にします。
3. 利用者のアドレスを新しいアドレスに変更します。
ディレクトリのメンテナンスクライアントやsomnt.batコマンドを使用して変更してください。
一括で変更する場合は、メールアドレス更新用のパラメータファイルを作成していただいて、somnt.batコマンドにて更新をおこなっていただくことになります。
詳細は以下をご参照ください。
StarOffice X ~運用管理者編~ 利用者環境構築・運用ガイド
第6章 利用者環境の構築と変更
ディレクトリデータの設計と登録、更新、削除
運用バッチツールsomnt.batを利用する
※StarOfficeのバージョンによっては章番号が異なる場合がございます。
※旧ドメインがインストール時に指定されたドメインである場合、mntmasterのアドレスも変更してください。
4. 旧ドメインへのエイリアス設定で、旧アドレス宛のメールが新アドレスに届くように設定します。
エイリアス設定は、ManagementConsoleのドメイン管理者ログインで行います。
システム管理者ログインした後、[ドメイン管理]のドメイン一覧にて、ドメイン名のリンクをクリックすることで、当該ドメインのドメイン管理者画面を起動することが可能です。
エイリアス定義内容
エイリアス名:旧アドレスのローカルパート
コンフィグ:新アドレス
5. 必要に応じて以下のアドレス設定を変更します。
・ウイルスチェック通知の配送先
ManagementConsole [システム設定]の「■ウイルスチェック通知設定」の「管理者へメッセージ送信」の送信先アドレス
・エラーメールの写しの配送先
ManagementConsole [SMTP設定]の「基本設定2」のエラーメール送信者リスト内のアドレス
・容量制限通知の通知先
<StarOfficeフォルダ>\Mail\home\mail\#localconf\qcheck\reportsend.conf ファイル内の「RCPT TO=」および「TO: 」のアドレス
・postmasterのエイリアス設定
6. メールの配送プロセスを再開し、新ドメインを利用可能にします。
ManagementConsoleにて、[SMTP設定]-[全サーバ起動]を選択します。
ManagementConsoleにて、[IMAP設定]-[全サーバ再起動]を選択します。
※ 各WebサーバのWebOTXの再起動は、即時反映を求めないのであれば不要です。WebOTXのメモリ上にキャッシュされているメールアドレスは定期的(3分毎)に自動更新されます。
7. 一定期間経過後に、旧ドメイン宛の受信をやめる場合、ドメイン管理の一覧から旧ドメインの定義を削除してください。
削除後はSMTPサービスの再起動を行ってください。
<注意事項>
・メーリングリストを使用されている場合は、新ドメインで新たに作成しなおしてください。
・旧ドメインのドメイン設定を削除した時点で、旧ドメインのエイリアス設定やメーリングリストの設定はなくなります。
・旧ドメインのドメイン設定を削除した時点で、旧ドメインのアドレスから新ドメインのアドレスに属性変更されていない利用者やオフィス宛には、メールが届かなくなります。
・各自が保持しているメール内のアドレス、自動転送の設定や送付リスト内のアドレスについては、自動的に書き変わることはありません。
自動転送設定、送付リストなどは旧ドメインが有効な間に必要に応じて変更して下さい。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V1.0以降のバージョン