Webサーバの以下のログファイルに「name情報が存在しません.」というエラーとJavaのスタックトレースが多数記録されますが、問題ないのでしょうか?
StarOffice X V3.1の場合:
<StarOfficeフォルダ>\BusinessDirectory\log\acasia-directory-commons.log.yyyy-MM-DD
StarOffice X V4.0以降の場合:
<StarOfficeフォルダ>\SOlog\BusinessDirectory_ACASIADIRECTORYCOMMONS_YYYYMMDD.log
お問い合わせのログはディレクトリアクセス共通API(Java)のログです。
「name情報が存在しません.」のエラーは、よくある原因として、職位テーブルでlang-jaやlang-enのタグ付きの値(職位、職位名)が登録されていない場合が考えられます。
これが原因の場合は、このエラーが出ていてもStarOffice Xの動作上の問題はありません。
マニュアルの下記箇所をご確認いただき、職位テーブルにlang-jaやlang-enのタグつきの値が登録されていない場合は、登録することで「name情報が存在しません.」のエラーは出なくなります。
StarOffice X ~運用管理者編~ コンフィグレーションガイド
- 第 5 章 ディレクトリサービス
- その他の運用支援
- 職位の追加・変更
※StarOfficeのバージョンによっては章番号が異なる場合があります。
StarOffice Xのバージョンやマニュアルの版によっては、lang-jaのタグ付きの値についても、
「(英語版で使用する場合は以下のような値も登録してください)」
と記載されていますが、英語版を利用しない場合でも、lang-jaのタグ付きの値も登録してください。
登録されていない場合、動作に影響はありませんが、上記のエラーログが出力されます。
(英語版を利用しない場合、lang-enのタグ付きの値は必須ではありませんが、lang-jaのタグ付きの値は登録してください。)
ディレクトリアクセス共通API(Java)のログは自動では削除されません。
古い日付のログはバッチ等で定期的に削除するようにしてください。
上述の職位テーブルの対処を実施しない場合、アクセス状況によってはディレクトリアクセス共通API(Java)のログファイルの容量が肥大化し、ディスクフル等を起こす原因になる場合があります。
ディレクトリアクセス共通API(Java)のログの出力先とファイル名は、StarOffice X V3とV4以降で異なりますのでご注意ください。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V3.1以降のバージョン