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よくあるご質問(サポートFAQ)

【StarOffice】 StarOfficeX: BCABRESOURCEID(ResourceServiceID)に誤って不正な値を入力してしまった場合の、運用コマンドによる対処方法

質問内容

somnt.batに与える入力ファイルで、ユーザとオフィスのパラメータのBCABRESOURCEID(キャビネットサーバのサービスID)に間違って不正な値(存在しないサービスID)を指定してユーザを登録してしまい、キャビネットサーバへの同期(連携)に失敗しました。
BCABRESOURCEIDを更新したいのですが、somnt.batコマンドやsodirmtnコマンドでBCABRESOURCEIDを更新できません。
また、該当オフィスやユーザをクリアしようとしても、「使用中のリソース<soBcab-000001>があるため削除できません。」というエラーが表示され、クリアできません。
対処方法を教えてください。

回答内容


通常は、オフィスやユーザにBCABRESOURCEID属性の値が既に存在する場合はBCABRESOURCEIDを更新できません。
また、BCABRESOURCEID属性の値が存在する状態で、該当キャビネットサーバに該当オフィスやユーザが登録されていない場合、ご質問のエラーが表示され、オフィスやユーザをクリアできません。

BCABRESOURCEIDに不正なID(存在しないサービスID)を指定して登録してしまった場合、以下の①か②のいずれかの方法で対処してください。
BCABRESOURCEIDが不正になってしまったユーザが多数存在する場合は、②の運用コマンドで行う方法をお奨めします。

①ディレクトリメンテナンスツールを使用する方法
 
  ディレクトリメンテナンスツールで、該当オフィス・ユーザを「ディレクトリ直接更新」することでresourceServiceId属性を削除してから、somnt.batまたはディレクトリメンテナンスツールでリソースID(BCABRESOURCEID)を更新する。
  この方法の詳細については、「関連情報」のFAQを参照してください。

②運用コマンドで行う方法
  
  以下の手順で一時的にBCABRESOURCEIDを更新できるように設定を変更して、対処してください。

  (1)設定ファイルのバックアップ

      以下のファイルを任意の場所にコピーすることでバックアップしてください。
      (後で設定を元に戻す時に使います。)
      <StarOfficeフォルダ>\BusinessDirectory\etc\ruleset.ini

  (2)設定の変更

      ユーザのBCABRESOURCEIDを更新したい場合、以下の設定ファイルの[USER,UPDATE]セクションの以下の行の最後の「|RID」を削除してください。
      変更前:
      BCABRESOURCEID,resourceServiceID,,ASCII:25,,,,SID:soBcab-|RID
      変更後:
      BCABRESOURCEID,resourceServiceID,,ASCII:25,,,,SID:soBcab-

      オフィスのBcabResourceIDを更新したい場合は、同ファイルの[OFFICE,UPDATE]セクションの以下の行の最後の「|RID」も同様に削除してください。
      変更前:
      BCABRESOURCEID,resourceServiceID,,ASCII:25,,,,SID:soBcab-|RID
      変更後:
      BCABRESOURCEID,resourceServiceID,,ASCII:25,,,,SID:soBcab-

  (3)パラメータファイル作成
     キャビネットのBCABRESOURCEID属性を間違ってしまったユーザ(またはオフィス)について、以下のようなパラメータファイル(UTF-8形式)を作成してください。
     (BCABRESOURCEIDは正しい値を指定してください。)

      @USER UPDATE
      USRID=TESTUSER1
      BCABRESOURCEID=000001

      @OFFICE UPDATE
      OFCID=TESTOFFICE2
      BCABRESOURCEID=000001

      ※BCABRESOURCEIDを削除したい場合は、上記のパラメータファイルで「BCABRESOURCEID=()」と指定してください。
  
  (4)BCABRESOURCEID属性の更新とキャビネットサーバへの連携
      「(3)」で作成した入力ファイルをinputfile.txt(ファイル名は任意)として、以下のコマンドを実行してください。

      CMD> cd /d {StarOfficeフォルダ}\BusinessDirectory\bin
      CMD> somnt -i inputfile.txt

  (5)設定の復元
      「(2)」で変更した設定を元に戻してください。

  以上の手順でBCABRESOURCEIDを更新し、キャビネットサーバに同期(連携)ができます。

【ご注意】
キャビネットサーバが複数台存在する場合で、BCABRESOURCEIDを誤ってしまい、意図しないキャビネットサーバにオフィスやユーザを登録してしまった場合(存在するサービスIDであるが、意図しないサービスIDを指定してしまった場合)については、本FAQの手順で対処を行うと複数のキャビネットサーバに多重に登録されてしまうので、本FAQの手順による対処は行わないでください。その場合は、間違って登録されてしまったキャビネットサーバ上で、bcabmtnコマンドを実行することでオフィス/ユーザのデータを削除してから、メンテナンスツール(またはsomnt.batコマンド)で正しいリソースIDを登録してください。


対象バージョンは以下の通りです。
 - StarOffice X V1.0以降のバージョン (V3.0以降はシングルテナントモードが対象です。)

製品名カテゴリ

StarOffice X

関連情報

  • コンテンツID: 3150107798
  • 公開日: 2014年08月04日
  • 最終更新日:2015年06月30日

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