StarOffice21とStarOffice X とでは、オフィスに設定されたスケジュール管理のセキュリティの動作が異なります。
<StarOffice21の場合>
本務所属オフィス、もしくはその上位階層オフィスに設定されているセキュリティ権限が有効となります。
<StarOffice X の場合>
本務/兼務に関係なく、所属オフィス、もしくはその上位階層オフィスに設定されているセキュリティ権限が有効となります。
所属オフィスに異なる権限が設定されている場合、マージされた権限が有効となります。
例)以下のようなオフィスセキュリティが登録されている場合
(1) 設定対象:オフィスA
許可対象:デフォルト
許可権限:権限なし
(2) 設定対象:オフィスA
許可対象:ユーザA(個人)
許可権限:参照権、調整権
(3) 設定対象:オフィスB
許可対象:デフォルト
許可権限:確認権
オフィスAに本務所属し、オフィスBに兼務所属するユーザに対して有効となるセキュリティ権限は、以下となります。
・ユーザAでログインした場合
→参照権、調整権 …(2)の権限が有効
・ユーザA以外のユーザでログインした場合
→確認権 …許可対象が同一のため、(1)と(3)をマージした権限が有効
※スケジュールセキュリティでは、調整権以外の各権限は以下の包含関係があります。
代行権 > 参照権 > 確認権 > 権限無し
※許可対象の優先順位は以下となります。
1. 個人(ログインユーザ)
2. 組織(ログインユーザの所属オフィス)
3. 全組織
4. デフォルト
従いまして、オフィスセキュリティを設定する場合は、上記の仕様を考慮して設定を行う必要があります。
なお、StarOffice X V3.1 以降のバージョンでは、StarOffice21と同様に本務所属オフィスへのセキュリティのみを有効にする事も可能です。
本務所属オフィスへのセキュリティのみを有効としたい場合は、以下のようなスケジュールサーバのシステムSG設定を行ってください。
システム識別:SCH
セクション:SECURITY
エントリ:ALLBELONGOFC
値:0
<設定値>
0:組織への権限は本務所属のみ有効
1:組織への権限は本務/兼務所属に有効(省略時既定値)
※システムSGはWebスケジュールメンテナンスにて設定可能です。
※設定変更後は、変更内容が即時反映されます(サービス再起動等は必要ありません)
ただし、利用者がStarOffice X にログインしているタイミングで設定変更が行われた場合、該当の利用者は再ログインを行うまで変更内容が反映されませんのでご注意ください。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V3.1以降のバージョン