StarOffice X ウイルススキャン(InterScan)のスキャン結果ログ(sovpksca.log)に以下の内容が出力され、スキャンが異常終了しています。
本現象の発生理由、および対応方法を教えてください。
対象ログ:
<InterScanのインストールフォルダ>\log\sovpksca.log
例)C:\StarOffice\StarOfficeServerScan\log\sovpksca.log
エラーメッセージ:
06/04 04:30:00 sovpkscan 6104 (00244)ウイルスチェック処理を開始します。
C:\StarOffice\StarOfficeServerScan\bin\sovpkscan
C:\StarOffice\StarOfficeServerScan\conf\daily
06/04 04:30:18 sovpkscan 6104 (00330)*** VSAPI V9.750-1005 Pattern=1083580 ***
06/04 04:35:19 sovpkscan 6104 (00984)文書情報の取得に失敗しました。
OMAPI:OmSearchObjects code=0x40800535
「(00984)文書情報の取得に失敗しました。 OMAPI:OmSearchObjects code=0x40800535」は、文書一覧取得処理でタイムアウト(既定値:5分)した際に出力されるメッセージです。
このメッセージが出力されたのが1日だけであればその日だけ時間がかかったということになりますが、毎日継続して出力されるようであれば、タイムアウト値を拡張する必要があります。
タイムアウト値の拡張方法は、以下の通りです。
1800秒(30分)程度を目安に変更してください。
[タイムアウト値拡張方法]
本設定変更は、リソースサーバ(キャビネットサーバ)にて行ってください。
(1)Windowsのシステム環境変数に「OM_TIMEOUT」変数を追加して、値にタイムアウト時間を設定します。
省略時の既定値は300となっており、単位は秒で指定します。
(2)キャビネットサーバのコンフィグレーションファイルObjectManager.iniのSessionTimeOutの値を拡張します。
既定値は300となっており、単位は秒で指定します。
設定ファイル:
<StarOfficeフォルダ>\Cabinet\server\Config\ObjectManager.ini
設定変更後、[SO-X Cabinet Server]サービスの再起動が必要です。
拡張の際は、(1)と(2)両方の値を変更することを推奨いたします。
なお、タイムアウト値を拡張すると、文書の検索や運用コマンドで、タイムアウトまでの時間が長くなります。
タイムアウト値の変更のみのため、機能面での影響を与えることはありません。
設定変更の詳細は下記マニュアルをご参照ください。
StarOffice X ~運用管理者編~ コンフィグレーションガイド
第2章 キャビネット・掲示板
- キャビネットサーバの設定を確認・変更する
- 環境変数
- OM_TIMEOUTについて
- コンフィグレーションファイル
- (3) 接続切断間隔
※StarOfficeのバージョンによっては章番号が異なる場合がございます。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V1.0以降のバージョン