施設情報の削除処理に時間が掛かっていると考えられます。
Webスケジュールメンテナンスにて施設の削除を行いますと、以下の処理を行います。
(1)削除対象施設の予約を全削除
(2)削除対象施設を削除
(1)では、内部的に全ての施設予約情報に対する処理を行います。
従いまして、削除対象施設の予約登録数に関係なく、スケジュールサーバに登録されている施設予約数が多ければ、その分、処理時間も長くなります。
施設の削除実行後は、施設情報が全て削除されるまでしばらくお待ちいただきますよう、お願い致しまします。
なお、いつまでも施設情報が削除されない(数分待っても応答が無い)場合は、タイムアウトが発生している可能性があります。
■タイムアウトが発生している可能性がある場合
(1)の処理時間が一定時間を越えますとASPのスクリプトタイムアウトエラーが発生し、(2)の処理自体が実行されないため、施設削除に失敗します。
その場合は以下いずれかの回避策を行っていただき、事象が改善されるかどうか、ご確認をお願い致します。
●施設削除処理を運用時間外に行う方法
上述のとおり、施設削除に伴う予約削除処理では、全ての施設予約に対する処理を行います。
そのため、他のユーザが施設予約機能を利用している時間帯に行いますと、サーバ側で処理待ち等が発生しますので、その分実行処理に時間が掛かります。
●WEBスケジュールメンテナンスのスクリプトタイムアウト値を大きくする方法
施設削除処理中にスクリプトタイムアウトが発生しないよう、Webスケジュールメンテナンスのスクリプトタイムアウト値を大きくします。
スクリプトタイムアウト値の変更は、Webスケジュールメンテナンスのコンフィグレーションにて行います。
設定ファイル:
<StarOfficeフォルダ>\Schedule\WebSchedule\SOSchedule\SplMnt\Config\MntConfig.inc
設定項目:
Const SG_Mnt_intScriptTimeOut = スクリプトタイムアウト値(秒)
[設定値]
1以上:スクリプトタイムアウト間隔
0以下:Webサーバの設定が有効になります。
[既定値]
Const SG_Mnt_intScriptTimeOut = -1
※まずは10分程度を指定していただき、短いようであれば値を大きくしてください
※本設定は、Webスケジュールメンテナンス機能の範囲でのみ有効となります
●施設削除時に予約削除処理を行わないようにする方法
施設削除時には施設情報のみを削除するようにします。
施設削除時の動作変更は、Webスケジュールメンテナンスのコンフィグレーションにて行います。
設定ファイル:
<StarOfficeフォルダ>\Schedule\WebSchedule\SOSchedule\SplMnt\Config\MntConfig.inc
設定項目:
Const SG_Mnt_Fac_intDeleteReservation = 0
0:施設削除時に予約情報を削除しない
1:施設削除時に予約情報を削除する(既定値)
なお、お客様環境での運用形態が以下の条件に該当する場合は、本方法は実施しないようにしてください。
・過去の施設予約データを定期的に削除する運用を行っていない
→RRatintコマンド等での過去の施設予約データ削除を行っていない場合、残った予約情報はいつまでも削除されませんので、RDBに不要なデータが残ったままの状態となります。
・施設IDを再利用する運用を行っている
→削除した施設と同一IDの施設を別の施設として新規登録すると、新規登録した施設に予約情報がそのまま引き継がれます。
コンフィグレーションの詳細につきましては、以下のマニュアルを参照ください。
StarOffice X ~運用管理者編~ コンフィグレーションガイド
第4章 スケジュールサービス
スケジュールWebメンテナンスのコンフィグレーション
※StarOfficeのバージョンによっては章番号が異なる場合がございます。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V1.0以降のバージョン