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よくあるご質問(サポートFAQ)

【ftサーバ/Linux】ミラー不整合発生時の二重化復旧手順 [RHEL6, RHEL5]

質問内容

内蔵ハードディスクがSIMPLEX状態になり、ftdiskadmコマンドで復旧できません。

回答内容

スーパーユーザにて、以下の手順を実行してください。
二重化状況は環境によって異なりますので、下記例のデバイス名はお客様の環境に合わせて適宜読み替えてください。

(1) ftdiskadmコマンドを実行し、二重化の状況を確認してください。

# ftdiskadm

Command action
   1  List RAID Arrays
   2  List Internal Disks
   3  Make Mirroring Arrays   (RAID1)
   4  Repair Mirroring Arrays (RAID1)
   5  Delete Mirroring Arrays (RAID1)
   6  Remove Disk Partitions  (RAID1)
   7  Make Striping Array     (RAID1+0)
   8  Delete Striping Array   (RAID1+0)
   c  Configurations
   q  Quit

Command: 1

[List RAID Arrays]

Name  Partition       (Label)         Status          Member
===============================================================================
< Mirroring Array (RAID1)   >
md0   /boot           ( - )           SIMPLEX          (9)sdi1
md1   /var/crash      ( - )           SIMPLEX          (9)sdi2
md2   /               ( - )           SIMPLEX          (1)sda3
md3   swap            ( - )           DUPLEX           (1)sda5    (9)sdi5

Status欄が「DUPLEX」になっているデバイスについては、
修復する必要はありません。

Status欄が「SIMPLEX」になっているデバイスについては、
手順(2)以降を実施して、修復を行ってください。

※上記の例の場合、md0のMemberには(9)sdi1のみが表示されていますので、
 その対となる(1)sda1が修復対象になります。同様に、
 md1については(1)sda2、md2については(9)sdi3が修復対象になります。

 修復する対象となるMemberについては下表を参考にしてください。
ハードウェアのスロット番号 CPU/IOモジュール 0 CPU/IOモジュール 1
スロット 0(1)sda(9)sdi
スロット 1(2)sdb(10)sdj
スロット 2(3)sdc(11)sdk
スロット 3(4)sdd(12)sdl
スロット 4(5)sde(13)sdm
スロット 5(6)sdf(14)sdn
スロット 6(7)sdg(15)sdo
スロット 7(8)sdh(16)sdp
 以降の手順では、この状況を想定した復旧手順を記載します。
 お客様の環境に合わせて、適宜読み替えて実行してください。

Status欄が「RECOVERY」「RESYNC」「REPAIR」「CHECK」になっている
デバイスは現在修復実行中の状態になりますので、それらが完了して
「DUPLEX」になるまでしばらくお待ちください。

(2) ftdiskadmのメニュー 「q  Quit」を選択して、ftdiskadmコマンドを
    終了してください。

(3) 以下のコマンドを実行してください。

# mdadm --add /dev/md0 /dev/sda1

 mdadmコマンド実行後、以下のようなエラーメッセージが表示される場合は、
 ミラー不整合が発生していますので、手順(4)以降の手順を実行して
 修復を行ってください。

mdadm: split array, manual intervention required

 mdadmコマンド実行後、以下のようなメッセージが表示された場合は、
 修復が開始されています。手順(6)を実行して状況を確認してください。

mdadm: re-added /dev/sda1

(4) 以下のコマンドを実行して、異常があるデバイスをそれぞれ修復してください。

  ※ここで指定するデバイス名(sda1、md0等)は、上記手順(1)にて確認した
  「異常になっているデバイス」を指定してください。誤って正常動作中の
  デバイス(sda1等)を指定してしまうと、その後正常動作できなくなり
  復旧不可能になってしまいますので、十分注意して実行してください。

### md0 の修復
# mdadm --zero-superblock /dev/sda1
# mdadm --add /dev/md0 /dev/sda1

### md1 の修復
# mdadm --zero-superblock /dev/sda2
# mdadm --add /dev/md1 /dev/sda2

### md2 の修復
# mdadm --zero-superblock /dev/sdi3
# mdadm --add /dev/md2 /dev/sdi3

(5) ご利用のOSバージョンが6.4以降である場合は、続けて以下のコマンドを
    実行してください。(修復する必要がないraid1デバイスに対して
  実行しないように注意してください。)

# echo 'recover' > /sys/block/md0/md/sync_action
# echo 'recover' > /sys/block/md1/md/sync_action
# echo 'recover' > /sys/block/md2/md/sync_action

(6) ftdiskadmコマンドを実行し、ミラーリングの状況を確認してください。
    Status欄が「SIMPLEX」だったデバイスが「DUPLEX」「RESYNC」「RECOVERY」
  のいずれかになっていれば、正常に復旧が開始された状態になります。
  このまま全てのStatus欄が「DUPLEX」になるまでしばらくお待ちください。

[List RAID Arrays]

Name  Partition       (Label)         Status          Member
===============================================================================
< Mirroring Array (RAID1)   >
md0   /boot           ( - )           RECOVERY(23.4%) R(1)sda1    (9)sdi1
md1   /var/crash      ( - )           RESYNC          R(1)sda2    (9)sdi2
md2   /               ( - )           RESYNC           (1)sda3   R(9)sdi3
md3   swap            ( - )           DUPLEX           (1)sda5    (9)sdi5

  この時点で、正常に復旧が開始されていないデバイスが存在する場合は、
  ここまでのコマンド実行内容に誤りがなかったか確認してください。

対象機器

N8800-147/148
N8800-162/163
N8800-194/195

製品名カテゴリ

Red Hat Enterprise Linux v.5(Express5800/R320a-E4・R320a-M4)
Red Hat Enterprise Linux v.5(Express5800/R320a-E4・R320b-M4)
Red Hat Enterprise Linux v.6(Express5800/R320a-E4・R320b-M4)
Red Hat Enterprise Linux v.6(Express5800/R320c-E4・R320c-M4)

関連情報

  • コンテンツID: 3150110157
  • 公開日: 2015年09月02日
  • 最終更新日:2024年09月12日

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