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よくあるご質問(サポートFAQ)

【NetWorker】プロセスを死活監視したい (9.1.1以降)

質問内容

ProcessSaverなどのプロセス監視ツールを使用して NetWorker のデーモンプロセスを監視し、 プロセスが消滅した際に再起動をかけたいと考えています。
NetWorkerは様々なプロセスがあるようですが、どのプロセスを監視し、 再起動の手順はどのようにすべきでしょうか?
NetWorkerをクラスタ化している場合・していない場合、両方について教えてください。

回答内容

監視すべきプロセスは以下の3つです。
  • nsrctld
    最上位のNetWorkerサーバデーモンです。各NetWorkerサーバデーモンの起動や停止、監視を行います。現用系でのみ動作するデーモンになります。
  • nsrexecd
    NetWorkerクライアントデーモンです。NetWorker クライアントノードにおいて起動するデーモンになります。現用系・待機系を問わず常に起動しています。
  • nsrmqd (Windowsのみ)
    NetWorkerサーバデーモンです。NetWorkerサーバの動作には必須のプロセスとなります。Windows環境の現用系でのみ動作するデーモンになります。

以下が環境ごとの監視対象プロセスと再起動の手順となります。
  • NetWorker サーバ(クラスタ 待機系)、ストレージノード、クライアントで監視するプロセス
    プロセス名 nsrexecd
    再起動方法
    (HP-UX)
    1. /opt/networker/bin/nsr_shutdown
    2. /sbin/init.d/networker start
    再起動方法
    (Linux)
    RHEL6以前の場合
    1. /usr/sbin/nsr_shutdown
    2. /etc/init.d/gst stop(NMCサーバである場合)
    3. 残存しているNetWorkerプロセスを終了する。(残存プロセスの確認方法は下の[残存プロセスの確認]参照)
    4. /etc/init.d/networker startもしくはservice networker start
    5. /etc/init.d/gst start(NMCサーバである場合)
    RHEL7以降の場合
    1. /usr/sbin/nsr_shutdown
    2. systemctl stop gst(NMCサーバである場合)
    3. 残存しているNetWorkerプロセスを終了する。(残存プロセスの確認方法は下の[残存プロセスの確認]参照)
    4. systemctl start networker
    5. systemctl start gst(NMCサーバである場合)
    再起動方法
    (Windows)
    1. net stop nsrexecd(NMCサーバも含めて停止可能)
    2. 残存しているNetWorkerプロセスを終了する。(残存プロセスの確認方法は下の[残存プロセスの確認]参照)
    3. net start nsrexecd
    4. net start gstd(NMCサーバである場合)
    その他注意 再起動時の無限リトライを行っても問題ありません。


  • NetWorker サーバ(クラスタ 現用系)で監視するプロセス
    プロセス名 nsrexecd
    nsrmqd
    再起動方法
    (Windows)
    1. net stop gstd(NMCサーバである場合)
    2. NetWorkerサーバのクラスタサービスを停止する。
    3. net stop nsrexecd
    4. 残存しているNetWorkerプロセスを終了する。(残存プロセスの確認方法は下の[残存プロセスの確認]参照)
    5. net start nsrexecd
    6. NetWorkerサーバのクラスタサービスを起動する。
    7. net start gstd(NMCサーバである場合)
    その他注意 NetWorker のデータベースに不整合が発生している場合、何度起動しようとしても nsrd は起動できません。
    再起動は一度だけ行い、リトライはしない事を推奨します。
    (この場合、起動前にNetWorkerデータベースの復旧が必要になります)


  • NetWorker サーバ(単体サーバ)で監視するプロセス
    プロセス名 nsrexecd
    nsrctld
    nsrmqd (Windowsのみ)
    再起動方法
    (Linux)
    RHEL6以前の場合
    1. /etc/init.d/gst stop(NMCサーバである場合)
    2. /usr/sbin/nsr_shutdown
    3. 残存しているNetWorkerプロセスを終了する。(残存プロセスの確認方法は下の[残存プロセスの確認]参照)
    4. /etc/init.d/networker startもしくはservice networker start
    5. /etc/init.d/gst start(NMCサーバである場合)
    RHEL7以降の場合
    1. systemctl stop gst(NMCサーバである場合)
    2. /usr/sbin/nsr_shutdown
    3. 残存しているNetWorkerプロセスを終了する。(残存プロセスの確認方法は下の[残存プロセスの確認]参照)
    4. systemctl start networker
    5. systemctl start gst(NMCサーバである場合)
    再起動方法
    (Windows)
    1. net stop nsrexecd(NetWorkerサーバもNMCサーバも含めて停止可能)
    2. 残存しているNetWorkerプロセスを終了する。(残存プロセスの確認方法は下の[残存プロセスの確認]参照)
    3. net start nsrexecd
    4. net start nsrd
    5. net start gstd (NMCサーバである場合)
    その他注意 NetWorker のデータベースに不整合が発生している場合、何度起動しようとしても nsrd は起動できません。
    再起動は一度だけ行い、リトライはしない事を推奨します。
    (この場合、起動前にNetWorkerデータベースの復旧が必要になります)

[残存プロセスの確認]
プロセス消滅時、NetWorkerのサービスを全て停止した後でも 一部のプロセスが終了せずに動作しつづける場合があります。
NetWorkerのプロセスは以下のように判別できますので、 再起動を行う際はNetWorkerのサービス停止後にこれらのプロセスが動作しているかを確認し、 残存プロセスが存在する場合は当該のプロセスおよび子プロセスを終了させてください。
HP-UX psコマンドで表示した動作中プロセスの中で、コマンド名に以下を含むもの。
/opt/networker/bin/
Linux psコマンドで表示した動作中プロセスの中で、コマンド名に以下のいずれかを含むもの。
/opt/nsr/
/usr/sbin/nsr (/usr/sbin/配下に存在する、ファイル名の先頭がnsrのコマンド)
/opt/lgtonmc/ (NMCサーバである場合)
Windows タスクマネージャーのプロセス一覧上で、コマンドラインの列の値が以下に以下を含むもの。
C:\Program Files\EMC NetWorker\
※NetWorkerのインストール先を変更している場合上記のファイルパスも変化します。その場合は適宜ファイルパスの読み替えをお願いします。

[注意事項]
  • WindowsのNMCサーバでは、「EMC GST Trap Handler」サービスに紐づくデーモンプロセス snmptrapd.exe が自動起動しますが、 このデーモンはNMCサーバのサービスを停止する「net stop gstd」コマンドを実行しても終了しません。 本デーモンは起動したままでもNetWorkerの再起動に影響はございませんので、 NetWorkerの再起動時にこちらのサービスを停止したり、残存プロセスとして終了させる必要はありません。
  • NetWorkerサーバ(Windows)をクラスタ化して運用する場合、 クラスタソフトウェア(MSFC)がnsrctldの監視および再起動を行いますので、 プロセス監視ツールでnsrctldを監視対象に含める必要はありません。
  • 他のプロセスを監視しなくてよい理由
    NetWorkerの各機能を統括するデーモンプロセスnsrdは、nsrctldに起動状態を常時監視されています。
    また、下記のプロセスはnsrdやnsrexecdによって起動状態を監視されています。
    -----
    nsrmmdbd、nsrindexd、nsrjobd、nsrmmd、nsrlcpd、nsrmmgd、
    nsrsnmd、nsrlogd、nsrdispd、nrvmwsd
    -----
    プロセスダウンを検知すると自動的にnsrdが終了したり、nsrdやnsrctld、nsrexecdによってプロセスの再起動が行われるため、監視対象に含める必要はありません。


製品名カテゴリ

WebSAM NetWorker

対象製品

品名: WebSAM NetWorker
対象OS: HP-UX
Linux
Windows
型番: 9.1.1以降
  • コンテンツID: 3150113280
  • 公開日: 2018年08月30日
  • 最終更新日:2021年05月28日

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