Adobe Acrobat Readerがすでに起動されている状態で、メールに添付されているPDFファイル、またはキャビネット上のPDFファイルを開こうとすると、以下のエラーメッセージが表示され、開けません。
ダイアログメッセージ:(例)
C:\USERS\%username%\LOCAL\TEMP\SOWDIR0\<ファイル名>のパスまたはファイル名が正しくありません。パスとファイル名を確認してください。
原因と対処方法を教えてください。
この事象は以下の注意事項に該当していると考えられます。
StarOffice X ~利用者編~ リファレンスガイド
第 4 章 キャビネット/掲示板
- 注意事項
- 複数の文書本体ファイルを参照、編集する場合に、それらの本体ファイルを同時に参照、編集できない場合があります。
これは、“複数のプロセス(タスク)を同時に起動できないアプリケーション”の場合に発生します。(例:PowerPoint、一太郎、iGrafx)
※StarOfficeのバージョンによっては章番号が異なる場合がございます。
もしPDFファイルを参照するためにAdobe Acrobat Reader (AcroRd32.exe又はAcrobat.exe)をご利用の場合、起動時に毎回別プロセスとして起動するコマンドオプション(/n)が存在します。
(64ビット版のAdobe Acrobat Reader DCの場合、Acrobat.exeです。それ以前のバージョンではAcroRd32.exeです。)
システム側の設定を、キャビネットからAdobe Acrobat Readerを起動する時にこのオプションを指定するよう変更いただくことで、本事象を回避できる可能性があります。
システム設定の変更方法の詳細については、StarOffice X V5.0 以降の場合は下記「関連情報」の「【StarOffice】 StarOfficeX: Adobe Acrobat Reader DC文書を扱えるようにする設定について」を参考にしてください。
この情報では「Adobe Acrobat Reader DC」を利用するAdobe Acrobat Readerのバージョンとして説明していますが、ご利用のAdobe Acrobat Readerのバージョンに適宜読み替えて設定してください。
StarOffice X V2.0.07~V4.0 の場合はメールの設定方法が上記とは異なるため、併せて下記「関連情報」の「【StarOffice】 StarOfficeX: Microsoft Excel 2016 の特定バージョン以降で複数起動時に更新することができない」の(2)の「■StarOffice X V2.0.07.01 統合オーバーライト から V4.0 の場合」も参考にしてください。
この情報ではExcelの設定方法として説明していますが、設定方法は同様ですので以下の様に設定ください。
・AcroRd32.exeの場合は、設定例の最終行に記載の「AcroRd32.exe:DC:/n」のとおり設定してください。
・Acrobat.exeの場合は、「Acrobat.exe:DC:/n」を追加してください。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V2.0.07以降のバージョン