NetWorker サーバ・クライアント、それぞれのホスト上に、複数のネットワークインターフェースカード(以降NIC)が搭載されています。そのうちの一つをバックアップ専用LANに使用したいと考えています。
その場合、どのように設定すれば良いのでしょうか？

以下に設定例を挙げて解説致します。

前提条件

バックアップLAN を使用するにはそれぞれの LAN にホスト名の設定が必要です。
この例では、以下の構成を前提とします。

■NetWorker サーバ（兼ストレージノード）

	IP アドレス	ホスト名
① 業務LAN	192.168.11.1	server1
② バックアップLAN	172.16.218.1	server1_bk

■クライアント

	IP アドレス	ホスト名
③ 業務LAN	192.168.11.2	client1
④ バックアップLAN	172.16.218.2	client1_bk

• ※それぞれのノードは互いに名前解決ができる状態に設定しておく必要があります。
  hostsファイルで名前解決を行っている場合、hostsファイル修正後にNetWorkerを再起動してください。

設定方法

1. NetWorker Management Console を起動し、NetWorker サーバの管理画面を開く
2. [表示]メニューを選択し、[診断モード]を有効に設定（「診断モード」の横にチェックが入っている状態）
3. クライアントプロパティを開き以下のように設定
   ■server1
   

   設定箇所（タブ）	属性名	設定値
   Globals(1of2)	Ailases	server1 server1_bk
   Globals(2of2)	Storage nodes	nsrserverhost （デフォルトで設定済）

   ■client1
   

   設定箇所（タブ）	属性名	設定値
   Globals(1of2)	Ailases	client1 client1_bk
   Globals(2of2)	Storage nodes	server1_bk



4. OK を押下して設定を保存
5. デバイス、ポリシー、ワークフロー、プール等を設定

• ※ バックアップLAN経由でクライアントダイレクト（クライアントから直接バックアップ先ディスクに保存）を行う場合は、 あわせて以下の設定を行ってください。
  • NetWorker サーバ、クライアント双方で、バックアップ保存先ホスト（NAS等）のバックアップLAN側ホスト名を名前解決できるようする
  • デバイスリソースの Device access information に、バックアップ LAN 側のパスを設定（例えば「バックアップLAN側ホスト名:エクスポートされているパス」「\\バックアップLAN側ホスト名\共有パス」など）