iPadのiPadOSを13以降にバージョンアップしたあと、SafariでStarOffice Xを利用すると以下のような現象が発生します。
本事象の原因、および、対処を教えてください。
・個人スケジュール画面で縦方向にスクロールができない (遅い時間の予定が確認できない、遅い時間の予約ができない、等)
・グループスケジュール画面、施設予約画面で縦方向にも横方向にもスクロールができない (一覧の下の方のメンバや施設の予定が確認できない、週間表示で週の後半の予定が確認できない、等)
【原因】
iPadOS 13からSafariで「デスクトップ用Webサイトを表示」を「ON」に設定した場合のUserAgent(*1)が変更されたため、既定の設定ではスケジュール画面および施設予約画面のスクロールバーが操作できない状態になっています。
*1 … UserAgentとは、ブラウザの種類やバージョンの判別、端末の機種判別などで利用される情報です。
【対処】
製品としての対応方法は現在検討中です。
製品が対応できるまでは下記「回避方法」に説明する方法にて事象を回避いただくようお願いいたします。
【回避方法】
以下の「iPad側の設定変更」の手順を実施することで事象を回避できます。
ただし、StarOffice X V5.2の場合のみ下記「Webサーバ側の設定変更」も併せて実施する必要があります。
■iPad側の設定変更
iPadOS 13以降のSafariでStarOffice Xを利用する場合は以下の手順を実施してください。
(1) SafariでStarOffice Xのサイト(ログイン前画面など)を表示する。
(2) Safariの画面上部に表示されるURLバーの左側にある「AA」マークをタップする。
(3) 表示されたメニューの一番下の「Webサイトの設定」をタップする。
(4) 表示された設定画面で「デスクトップ用Webサイトを表示」を「OFF」に変更する。
(5) 左上の「完了」をタップする。
正しく設定されたか確認するためには、以下の手順を実施してください。
(1) iPadの「設定」アプリから「Safari」→「デスクトップ用Webサイトを表示」をタップする。
(2) StarOffice Xのホスト名が追加されていて、設定が「OFF」になってることを確認する。
■Webサーバ側の設定変更 (StarOffice X V5.2の場合のみ)
Webサーバ(シングルサーバ構成の場合はオールインワンサーバ)で以下の設定を追加する。
なお、設定を反映するためには「WebOTX AS 10.1 Agent Service」の再起動が必要です。
・設定ファイル:
<StarOfficeフォルダ>\WebOTX\domains\domain1\config\portal\portletbase\container.properties
・追加する設定:以下の1行を追加します。
com.nec.webotx.portal.show.smartdevice.compatibility=true
上記設定の詳細説明については下記「関連情報」の「WebOTXポータル コンフィグレーション」をご参照ください。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V5.0以降のバージョン