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よくあるご質問(サポートFAQ)

【WebOTX Application Server】複数のドメインとWebOTX Webサーバを連携させる方法(OTX-FAQ-000876)

質問内容

複数のアプリケーションを別々のドメインで動作させ、クライアント(Webブラウザ)からは一つのポート番号でアクセスする方法を教えてください。

回答内容

[対象とするシステム構成]

 本ドキュメントは、次のようなシステム構成を対象としたドキュメントです。

 ・複数のアプリケーションを別々のドメインで動作させ、クライアント(Webブラウザ)からは一つのポート番号でアクセスする

 このシステム構成を実現するための方法は色々ありますが、ここでは、Webサーバプラグイン(*1)の設定による方法を説明します。
 *1) Webサーバに組み込まれ、クライアントからのリクエストを連携したWebOTXドメインに転送する役割りを持つコンポーネント。


[対象とする環境]

 本ドキュメントの対象とする具体的な環境は次の通りです。

 ・domain1とdomain2の2つのドメインが存在
 ・2つのドメインとWebサーバが同じマシンで動作
 ・2つのドメインにコンテキストパスが異なるアプリケーションを配備
 ・domain1のWebOTX Webサーバを利用して2つのドメインに配備したアプリケーションにアクセス

 本ドキュメントで記載している設定はdomain1に対して行います。つまり、domain1のWebOTX Webサーバを利用してdomain1とdomain2と連携します。

 3つ以上のドメインが存在するケースでは、以降の手順の中で追加で次の設定を行います。
 ・[Webサーバ連携用ファイルの設定]    … 3つ目以降のドメイン用のワーカを定義
 ・[コンテキスト情報を手動で設定する方法] … (5) 3つ目以降のドメイン用のコンテキスト情報を定義
                       (6) 3つ目以降のドメインのWebOTX Webサーバを無効化

 domain1のWebOTX WebサーバではなくWebOTX Webサーバのみを動作させた専用のドメインを利用する場合は、Webサーバ専用のドメインを作成したのち、以降の手順の中で次のように設定を行います。
 ・[Webサーバ連携用ファイルの設定]    … Webサーバ専用ドメインに対して作業を行う
 ・[コンテキスト情報を手動で設定する方法] … (1)~(5) Webサーバ専用ドメインに対して作業を行う



[Webサーバ連携用ファイルの設定]

 まず、domain1のWebOTX Webサーバを2つのドメインと連携するための設定を行います。

 対象ファイル:
 <ドメインディレクトリ(domain1)>/config/WebCont/workers.properties

 worker.list に domain1 用と domain2 用にそれぞれワーカを定義します。

 ※ワーカとは、Webサーバプラグインが連携するドメインとの接続を1対1で管理する単位です。

 [設定内容]
 -------------------------------------
 #
 # domain_1 … domain1用ワーカ名
 # domain_2 … domain2用ワーカ名
 # ajp13_original … 動的反映OFFの設定
 #
 worker.list=domain_1,domain_2,ajp13_original

 #domain1用のワーカ
 worker.domain_1.port=8099
 worker.domain_1.host=localhost
 worker.domain_1.type=ajp13
 worker.domain_1.connection_pool_size=150

 #domain2用のワーカ
 worker.domain_2.port=8010
 worker.domain_2.host=localhost
 worker.domain_2.type=ajp13
 worker.domain_2.connection_pool_size=150
-------------------------------------

 上記の場合、worker.domain1がdomain1とやり取りを行うワーカであり、worker.domain_2がdomain2とやり取りを行うワーカです。それぞれ、次のようにWebサーバとの連携用ポート番号を設定します。

 worker.domain_1.port=8099
 worker.domain_2.port=8010

 それぞれのポート番号は各ドメインにおいて次のコマンドで確認可能です。

 otxadmin> login --user admin --password adminadmin -- port {管理用ポート番号}
 otxadmin> get server.network-config.network-listeners.network-listener.ajp-listener-1.port
 server.network-config.network-listeners.network-listener.ajp-listener-1.port = 8099

 ※管理用ポート番号は次のファイルに記載しています。
  domain1用:
   {WebOTXインストールディレクトリ}/domain1.properties
   domain.admin.port=6212
  domain2用:
   {WebOTXインストールディレクトリ}/{domain2作成時に使用したpropertiesファイル}
   domain.admin.port=6222


 また、動的反映機能を無効(OFF)に設定してください。動的反映機能の無効の設定は上記[設定内容]のように 、workers.propertiesのworker.listに「ajp13_original」を追加します。
 この設定を行った場合、ドメインに配備しているWebアプリケーションのコンテキスト情報(アクセスするためのURL)を手動で設定する必要があります。コンテキスト情報を手動で設定する手順は次の通りです。


[コンテキスト情報を手動で設定する方法]

※以下はドメインディレクトリが「C:/WebOTX/domains/domain1」で、WebOTX Webサーバ 2.4 と連携を行っている場合の例です。パスは、Unixの場合「/opt/WebOTX/domains/domain1」という形になります。

※この設定を行った場合、配備しているWebアプリケーションへのアクセスURLが変わった場合や、新しいWebアプリケーションを配備する 場合に「5) コンテキスト情報の追記」の作業が必要となります。


1) httpd.confの設定

 <ドメインディレクトリ(domain1)>/config/WebServer/httpd.confの conf-autoの箇所をconf に変更します。

 修正前:
 include "C:/WebOTX/domains/domain1/config/WebCont/mod_jk-24.conf-auto"
 修正後:
 include "C:/WebOTX/domains/domain1/config/WebCont/mod_jk-24.conf"


2) mod_jk-24.confの作成

 <ドメインディレクトリ(domain1)>/config/WebCont/mod_jk-24.conf-autoをコピーしてmod_jk-24.confを作成します。


3) mod_jk-24.confの設定

 mod_jk-24.confの中のuriworkermap.properties-autoの定義をuriworkermap.propertiesに変更します。

 修正前:
 JkMountFile "C:/WebOTX/domains/domain1/config/WebCont/uriworkermap.properties-auto"
 修正後:
 JkMountFile "C:/WebOTX/domains/domain1/config/WebCont/uriworkermap.properties"


4) uriworkermap.propertiesの作成

 <ドメインディレクトリ(domain1)>/config/WebCont/uriworkermap.properties-autoをコピーしてuriworkermap.propertiesを作成します。


5) コンテキスト情報の追記

 uriworkermap.propertiesにコンテキストパス(以下の{コンテキストパス}部分)とワーカのマッピングを記述します。コンテキストパスの前に "/" を付与します。

  http://{host}:{port}/{コンテキストパス}/{コンテンツパス名等}

 ------------------------------------
/{コンテキストパス}={ワーカ名}
/{コンテキストパス}/*={ワーカ名}
 ------------------------------------

 例えば、domain1にAAA、domain2にBBB のコンテキストパスでアクセスするアプリケーションを配備している場合次のようになります。

 ------------------------------------
 /AAA=domain_1
 /AAA/*=domain_1

 /BBB=domain_2
 /BBB/*=domain_2
 ------------------------------------

 2つのドメインそれぞれのワーカ名を定義し、一つのWebアプリケーションについて"/AAA"と"/AAA/*"をセットで追加します。


6) domain2のWebOTX Webサーバ無効化

 今回のケースでは、domain1のWebOTX Webサーバを利用するため、誤動作防止のためdomain2のWebOTX Webサーバを無効にします。

 otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port {domain2の管理ユーザ用ポート番号}
 otxadmin> set server.internal-lifecycle-module.WebServerService.enabled=false


7) ドメインの再起動

 設定を反映させるために2つのドメインをそれぞれ再起動します。


【対象製品】Application Server
【確認済みのバージョン】V9
【確認済みのエディション】すべて
【確認済みの対象OS】すべて
【確認済みのJavaバージョン】すべて
【コンポーネント】Webコンテナ
【カテゴリー】運用/設定

製品名カテゴリ

WebOTX
WebOTX Application Server

  • コンテンツID: 3150114996
  • 公開日: 2020年06月16日
  • 最終更新日:2020年06月16日

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