ftサーバは、CPU/IOモジュール0と1でそれぞれ独立した電源構造になっています。ftサーバの片方の電源ユニットへの電力供給が途絶えると、そのCPU/IOモジュールが停止します。もう片方のCPU/IOモジュールで動作は継続します。
例として、100シリーズとftサーバの比較をもとに説明します。
100シリーズの電源冗長構成では、片方の電源ユニットへの電力供給が停止しても、残りの電源ユニットがサーバ全体に電力を供給します。このとき、システム全体の消費電力は変わりません。
一方、ftサーバの場合は、CPU/IOモジュール0側の電源ユニットは、CPU/IOモジュール0にのみ電力を供給します。CPU/IOモジュール1側の電源ユニットは、CPU/IOモジュール1にのみ電力を供給します。したがって、片方の電源ユニットへの電力供給が停止したとき、CPU/IOモジュールへの電力供給も停止するため、CPU/IOモジュールは切り離されます。このとき、システム全体の消費電力は正常動作時の半分になります。
以下の図は、CPU/IOモジュール1側の電源ユニットの電力供給が停止した場合を示します。