<発生原因>
メールに添付されたファイルを机に保存する前にメールサービスの画面を閉じていた場合に、この事象が発生します。
StarOffice X V5.0以降では、メールの添付文書を編集する際のActiveX の起動処理をメールサービスのウィンドウ内で行っており、ActiveX の処理が終了した後で机に登録する処理を行うようになっています。
そのため、ActiveX の処理が終了する前にメールサービスの画面が閉じられた場合、机に登録する確認画面は表示されますが、実際には机に登録されないという事象となります。
<回避策>
■添付文書を編集し終わるまで、メールサービスの画面を閉じないように注意する。
また、メールサービスの画面を誤って閉じてしまい机に添付ファイルが登録されなかった場合には、以下の作業フォルダ配下に編集後のファイルが残っている可能性があるため、ここから編集後のファイルを取り出すことができる場合があります。
%TEMP%\SOWDIRn\
n は0~98
■メールの添付文書を編集する場合、先に机にコピーしてから編集する。
■メールの添付文書を開く際、読み取り専用で起動する運用にし、添付文書を編集する場合は、添付文書を机やローカルに保存してから編集する。
メールの添付文書を読み取り専用で起動する方法につきましては、下記のマニュアルに従って設定変更を行ってください。
~運用管理者編~ StarOffice X コンフィグレーションガイド
第 1 章 StarOffice X 共通事項
- コンポーネント共通設定
- 外部ファイル入出力,文書作成/編集/参照/印刷の設定(クライアント)を変更する
ファイル名
<StarOfficeフォルダ>\SOUI\sox\config.js
設定方法
1. 設定ファイルの編集
<StarOffice フォルダ>\SOUI\sox\config.js をテキストエディタで編集します。
2. 設定の反映
<StarOffice フォルダ>\SOUI\sox\loader\ScriptLoader.inc を
テキストエディタで開き、
「/soui/sox/config.js?ver=NNNNN 」及び
「/soui/sox/messages.js?ver=NNNNN 」の
NNNNN の部分をYYYYMMDD-n(YYYYMMDD は日付、n は0 からの連番)
に変更します。
ScriptLoader.inc はBOM 無しのUTF-8 で保存してください。
(14) 文書参照で起動するアプリケーションの起動モード
注:V5.0およびV5.1の場合は
「(15) 文書参照で起動するアプリケーションの起動モード」が該当します。
文書参照操作でアプリケーションを起動する際
(例:メールの添付文書を開く際)の起動モードを設定します。
[設定値]
readonly: 読み取り専用として起動
desk: キャビネット上の机に保存するかを選択可能な状態で起動
[既定値]
document_display_execMode: "readonly"
[対象コンポーネント]
メール
対象OSは以下の通りです。
- Windows Server 2008 R2 Standard Edition
- Windows Server 2008 R2 Enterprise Edition
- Windows Server 2012 Standard Edition
- Windows Server 2012 R2 Standard Edition
- Windows Server 2016 Standard Edition
- Windows Server 2016 Datacenter Edition
- Windows Server 2019 Standard Edition
- Windows Server 2019 Datacenter Edition
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V5.0以降のバージョン