ESMPROのスケジュール機能の導入を検討して下さい。
ESMPROのスケジュール機能では、ESMPRO/ServerManagerとExpressサーバやiStorage NSシリーズのリモートマネージメントコントローラ(BMC:Baseboad Management Controller)、およびESMPRO/ServerAgent Extensionの連携によって、これらサーバの電源投入とOSのシャットダウンをスケジュールに従って実行することができます。
なお、ESMPROのスケジュール機能には「リモートバッチ」と「スケジュール運転」があります。どちらもESMPRO/ServerManagerから同様の設定を行い、ExpressサーバやiStorage NSシリーズをスケジュール運転することができますが、導入/運用にあたって留意いただきたい事項もありますので、以下に整理して案内します。
動作の仕組み
リモートバッチ
① | 該当サーバの起動時刻あるいは停止時刻になると、ESMPRO/ServerManagerは該当サーバのBMCに電源スイッチの制御コマンドを送信する。 |
② | BMCが電源スイッチを押しサーバが起動あるいは停止する。 |
③ | サーバの停止時には、OSが電源スイッチが押されたことを検出しシャットダウンを実行する。 |

スケジュール運転
① | ESMPRO/ServerManagerから該当サーバのスケジュール運転の設定を行う。ESMPRO/ServerAgent Extensionがスケジュール運転の設定を保持する。 |
② | サーバの停止時刻になると、 ESMPRO/ServerAgent ExtensionがBMCに、次回、電源スイッチを押してサーバを起動するタイミングを設定する。 |
③ | ESMPRO/ServerAgent ExtensionがOSのシャットダウンを実行しサーバが停止する。 |
④ | サーバの起動時刻になると、BMCが電源スイッチを押しサーバが起動する。 |

スケジュール機能の設定
ESMPROのスケジュール機能は、ESMPRO/ServerManagerの「スケジュール」タブにて設定し運用します。「リモートバッチ」と「スケジュール運転」は同様の手順で直感的に設定することができます。なお、サーバグループの「スケジュール」タブよりスケジュール機能を設定することによって、グループに属する複数のサーバに対し一括して設定することができます。

留意事項
- リモートバッチは、ESMPRO/ServerManagerがスケジュールに従ってBMCにコマンドを送信し、サーバの電源スイッチを制御することで実現しているため、このタイミングにESMPRO/ServerManagerが起動していなければなりません。
- スケジュール運転は、ESMPRO/ServerAgent Extensionがスケジュールに従ってOSをシャットダウンし、BMCに電源スイッチを押して電源投入するタイミングを設定することで実現しているため、ESMPRO/ServerAgent ExtensionをサポートしているEXPRESSSCOPEエンジン3を搭載しているサーバでのみ利用することができ、ESMPRO/ServerAgent Extensionをインストールしていなければなりません。
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ESE3*1 |
iLO*2 |
BMC*3 |
留意事項 |
リモートバッチ |
〇 |
〇 |
〇 |
サーバの起動時と停止時にESMPRO/ServerManagerが起動している必要あり。 |
スケジュール運転 |
〇 |
- |
- |
ESE3搭載サーバでのみ利用でき、ESMPRO/ServerAgent Extensionのインストールが必要。 |
*1 | : | EXPRESSSCOPEエンジン3という製品名のBMC |
*2 | : | NEC iLO6あるいはNEC iLO5という製品名のBMC |
*3 | : | BMCという製品名のBMC |