ExpressサーバおよびiStorage NSシリーズでは、マザーボード上のBMC(Baseboad Management Controller)が各種温度センサとこれらのしきい値が格納されているセンサ情報を使って温度監視を行っています。
例えば、センサ情報に吸気口温度センサの警告レベルの温度異常のしきい値として42℃が登録されているとき、BMCが同センサから42℃に達したことを検出すると、そのことを自身のハードウェアログに登録し通報します。
各種温度センサのしきい値はモデルによって異なり、対象装置のBMC Webインタフェースにて確認することができます。
NEC iLO Webインタフェース(R120h-2Mなど)
BMC Webインタフェース(T110jなど)
BMC Webインタフェース(T110kなど)
EXPRESSSCOPEエンジン3 Webインタフェース(R120g-2Mなど)
補足
- 一部のBMCでは温度センサのしきい値を変更できるようになっていますが、装置あるいはシステムの保護のため変更はせず、環境条件を満たす温度(5℃~40℃など)にて運用してください。環境条件を満たす温度で運用されている場合、装置に異常がなければ温度異常は発生しません。
- ESMPRO/ServerAgentServiceあるいはESMPRO/ServerAgentが動作している環境においては、これらがBMCのハードウェアログから温度異常を検出するとOSのシステムログにそのイベントを登録しシステムをシャットダウンします。
なお、装置に搭載しているBMCによって、ESMPRO/ServerAgentServiceあるいはESMPRO/ServerAgentがOSのシステムログに登録する温度異常のイベントと温度異常の検出によるシステムのシャットダウンのタイミングは異なります。OSのシステムログに登録される温度異常のイベントは後記の関連情報の「3150115422【Express5800/iStorage NS】Express5800シリーズおよびiStorage NSシリーズのアラート通報の仕組みと一覧」にて案内しています。

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警告レベル 温度異常 |
異常レベル 温度異常 |
iLO*1 | 通報とシャットダウン | iLOによる強制電源断 |
BMC*2, ESE3*3 | 通報のみ | 通報とシャットダウン |
*1:R120h-2Mなどに搭載されているNEC iLO5、およびR120j-2Mなどに搭載されているNEC iLO6
*2:T110jやT110kなどに搭載されている製品名としてのBMC
*3:R120g-2MやT120gなどに搭載されているEXPRESSSCOPEエンジン3