IPv6環境ではiStorageManagerの一部機能をご利用いただけません。
それぞれ、記載の代替手段または対処方法を実施いただきますようお願いします。
①WebブラウザからiSMクライアント(WebGUI)を起動できない。
Windows環境において、Webブラウザのアドレス欄にIPv6アドレスを指定してWebSAM iStorageManager、
または、iStorageManager Expressに接続した際に、「iSMクライアント起動」ボタンで
iSMクライアント(WebGUI)を起動できません。
<発生対象のソフトウェア>
WebSAM iStorageManager Ver12.3以降
iStorageManager Express Ver12.3以降
<代替手段>
iSMクライアント(WebGUI)を起動する際は、iSMクライアント(WebGUI)のショートカットを
ご利用ください。
②iStorageダッシュボードからiSMクライアント(WebGUI)を起動した際に自動ログインできない。
Windows環境において、iStorageダッシュボードからiSMクライアント(WebGUI)を起動した際に、
シングルサインオンによるiSMクライアント(WebGUI)への自動ログインが動作しません。
<発生対象のソフトウェア>
WebSAM iStorageManager Ver10.2以降
<代替手段>
iStorageダッシュボードからiSMクライアント(WebGUI)を起動後、手動でログインしてください。
③ディスクアレイで発生した事象に関するログが監査ログに記録されない。
監査ログ機能を利用しており、かつ、以下のいずれかの条件を満たす場合、ディスクアレイで
発生した事象に関するログが監査ログに記録されません。「対処方法」に従って対処してください。
・iSMサーバが動作する管理サーバにおいてディスクアレイの監視に使用するLANポートに、
IPv6のIPアドレスのみが設定されている。
・ディスクアレイの管理ポートにIPv6のIPアドレスのみが設定されている。
<発生対象のソフトウェア>
WebSAM iStorageManager Ver10.1以降
<対処方法>
iSMサーバが動作する管理サーバにおけるディスクアレイの監視に使用するLANポート、および、
ディスクアレイのすべてのコントローラの管理ポートに、IPv4のIPアドレスを追加で
設定してください。
<補足情報>
〇監査ログ機能は既定値では無効となっています。
監査ログ機能の利用状況はiSMサーバの環境設定から確認できます。環境設定の詳細については
「WebSAM iStorageManager インストールガイド」を参照してください。
■Windowsの場合
[監査ログ]タブの[有効化]の設定値から確認できます。
・[有効]:監査ログ機能は有効です
・[無効]:監査ログ機能は無効です
■Linux/HP-UXの場合
[auditlog]セクションの[adtlog_function_enable]の設定値から確認できます。
・[yes]:監査ログ機能は有効です
・[no]:監査ログ機能は無効です
・[auditlog]セクションが存在しない:監査ログ機能は無効です
〇ディスクアレイの管理ポートのIPアドレスはiSMviewコマンドで確認できます。
iSMviewコマンドの詳細については「iStorageソフトウェア iStorageManagerコマンド
リファレンス」を参照してください。
1. iSMサーバが動作する管理サーバ上で、以下のコマンドを実行してください。
iSMview -d <ディスクアレイ名>
2. 出力結果から以下の項目の値を確認してください。
・Admin Port Information
・Cont No.(h):コントローラ番号です
・IP Address(IPv4):IPv4のIPアドレスの設定値です
未設定の場合は「---」が出力されます
・IP Address(IPv6):IPv6のIPアドレスの設定値です
未設定の場合は「---」が出力されます
〇対処方法で設定したIPv4のIPアドレスは、iSMサーバの監査ログ機能がディスクアレイから情報を
取得する際の通信で使用します。
管理サーバ-ディスクアレイ間の通信が可能なIPアドレスを設定してください。