【Express5800/iStorage NS】PowerChute Business Editionによる電源障害時の動作
質問内容
PowerChute Business Editionによって電源管理している環境において電源障害が発生した時の動作を教えて下さい。
回答内容
以下の内容で電源管理している環境を例に、電源障害が発生した時のPowerChute Business Edition(以降、PCBE)の動作を紹介します。
電源管理の内容
- PowerChute Business Editionの設定
停電時のシャットダウン開始 | : | UPSのバッテリ状態が60秒経過後(下図中a) |
OSがシャットダウンする時間 | : | 180秒(下図中b) |
電源が復旧した時 | : | UPS Outletsの電源オン(下図中c) |
- 本体装置の設定
SystemBIOS「AC-Link」 | : | Power On |
AC電源の供給が開始された時に自動的にDC電源ONとなる設定です。設定方法は本体装置のユーザーズガイドを参照ください。
電源障害が発生した時の動作
① | 電源障害が発生。 |
② | UPSがバッテリ運転に切り替わりPCBEに電源障害を通知する。 |
③ | PCBEがOSのシステムログに「電源障害」を登録する。 |
④ | PCBEがバッテリ運転が60秒間続いたことを確認した後、UPSに180秒間のシャットダウン時間を待ち電源供給を停止するよう命令し、OSのシステムログに「バッテリ状態時間しきい値超過」、「シャットダウン開始中」、「シャットダウン中」、「監視停止」を登録し、システムをシャットダウンする。 |
⑤ | UPSがシャットダウン時間を待って電力供給を停止した後、スリープモードとなり電源障害の解消による電力供給の再開を待つ。 |
⑥ | 電源障害が解消。 |
⑦ | UPSが電力供給を再開する。 |
⑧ | 本体装置がAC電源の供給を受けDC電源を入れてシステムを起動する。 |
OSのシステムログに登録されるイベント
ソース名 | イベントID | レベル | 内容 |
APCPBEAgent | 2000 | 警告 | 電源障害 |
APCPBEAgent | 2060 | 警告 | バッテリ状態時間しきい値超過 |
APCPBEAgent | 1016 | 情報 | シャットダウン開始中 |
APCPBEAgent | 1025 | 情報 | シャットダウン中 |
APCPBEAgent | 1000 | 情報 | 監視停止 |
電源障害と停電時のシャットダウン開始の条件が成立するまでの間に電源障害が解消されると、PCBEによる電源障害時の処理はキャンセルされて通常運転に戻ります。この時、PCBEはOSのシステムログに「電源回復」を登録します。
製品名カテゴリ
Express5800シリーズ タワーサーバ
Express5800シリーズ ラックサーバ
iStorage NSシリーズ
Express5800シリーズ Gモデル
無停電電源装置(UPS)関連
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コンテンツID:
3150116555
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公開日:
2023年04月17日
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最終更新日:2023年04月17日
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