原因について
Microsoft 365インストール時には、Microsoft Visual C++ ランタイムがインストールされます。
VDAもシステム要件として、Microsoft Visual C++ ランタイムが必要なため
必要なバージョンのランタイムが存在しない場合は、ランタイムがインストールされます。
本事象は、Microsoft 365 がインストールするランタイムと同じバージョンのランタイムが
VDAにインストールされている場合に発生します。
経緯は以下の通りであり、Microsoft 365 のインストーラの問題により発生します。
・Microsoft 365 をインストールすると、先にVDAにインストールされている
ランタイムのファイル(*.dll)は、別のファイル名に変更される。
・先にVDAにインストールされているランタイムのファイルは、
Microsoft 365 がインストールしたランタイムのファイルに置換される。
・Microsoft 365 をアンインストールすると、Microsoft 365 がインストールしたファイルのみが残る。
・Microsoft 365 アンインストール後のランタイムのファイルは、先にVDAにインストールされていた
ランタイムのファイルと異なるため、本事象が発生する。
(例)ランタイムのファイルが配置されている "%SYSTEMROOT%\System32" フォルダの状態
(1) Microsoft 365インストール前:
"vcruntime140.dll" のみ存在する。
(2) Microsoft 365インストール後:
"vcruntime140.dll" と "vcruntime140_1.dll" が存在する。
(3) Microsoft 365アンインストール後:
"vcruntime140_1.dll" が削除され、"vcruntime140.dll" のみ存在する。
しかし、(3) のファイルは (1) のファイルと異なる。
対処方法
・VDAのシステム要件に記載されている、Microsoft Visual C++ ランタイムの最新版を
インストールしてください。システム要件は、Citrix社の製品ドキュメントを参照してください。
(※)例として最新バージョンのVDAについては以下で確認します。
システム要件(Current Release)
→ [シングルセッションOS対応Virtual Delivery Agent(VDA)]
[マルチセッションOS対応Virtual Delivery Agent(VDA)]
(※)製品ドキュメントのページの左ペインのプルダウンでバージョンを選択し
プルダウンの下のメニューで [システム要件] を選択することで、
該当バージョンのランタイムのバージョンを確認することが出来ます。
・ランタイムの最新版の情報、及びダウンロードやインストール手順については、
Microsoft社のドキュメントを参照してください。
・VDAが起動できない、または起動ができてもログオンできない場合は
セーフモードで起動するなどで対処してください。
セーフモードについては、Microsoft社のドキュメントを参照してください。