NetBackup 10.1.1 と NetBackup 10.2 には、VMware エージェントレスリストアのファイル単位リストアが失敗する問題が含まれています。
この問題は対象のゲスト OS が Windows Server 2022 の場合のみ発生します。
上記の条件に該当している環境で STATUS 2820 が発生している場合は、この問題が解消されている NetBackup 10.2.1 以降へのアップグレードをご検討ください。
修正パッチ
NetBackup の開発元にて NetBackup 10.1.1 と 10.2 用の修正パッチが作成されています。
修正パッチの入手を希望する場合は PP・サポートサービスにお問合せください。
修正パッチを入手した後は以下手順で修正パッチを適用します。
Windows 環境の修正パッチ適用手順
- 修正パッチを NetBackup プライマリサーバーに配置します。
-
パッチを適用するシステムで NetBackup のジョブが実行されていないことを確認します。
※NetBackup サービスを停止する必要はありません。
- 修正パッチを展開します。
- コマンドプロンプトを管理者で起動します。
- 「3.」で展開した .exe ファイルが格納されているパスに移動します。
- コマンドプロンプト上で .exe ファイルに -create オプションつけて実行します。
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以下の Temp フォルダに .sja ファイルが展開されていることを確認します。
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<Install_Path>\NetBackup\Temp\nbrt_<version>_windows_x64.sja
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以下のコマンドを実行してリポジトリに追加されているパッケージを表示します。
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<Install_Path>\NetBackup\bin\admincmd\nbrepo -l
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表示されたパッケージが以下の 1 つだけであることを確認します。
- vxupdate_nb_<version>_windows_x64.sja
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以下のファイルを手動操作で移動または削除します。
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<Install_Path>\NetBackup\var\global\repo\nbrt_<version>_windows_x64.sja
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"nbrepo -a <パッケージパス>"を実行して、「7.」のパッケージをリポジトリへ追加します。
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<Install_Path>\NetBackup\bin\admincmd\nbrepo -a "<パッケージパス>"
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コマンド実行例
nbrepo -a "C:\Program Files\Veritas\NetBackup\Temp\nbrt_10.1.1_windows_x64.sja"
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以下のコマンドを実行してリポジトリに追加されているパッケージを表示します。
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<Install_Path>\NetBackup\bin\admincmd\nbrepo -l
- 表示されたリポジトリに以下のパッケージ追加されていることを確認します。
- nbrt_<version>_windows_x64.sja
プライマリサーバーと別建てのリカバリホストを利用している場合
- リカバリホスト上の以下ファイルを手動操作で移動または削除します。
-
<Install_Path>\NetBackup\var\global\repo\nbrt_<version>_windows_x64.sja
Linux 環境の修正パッチ適用手順
- 修正パッチを NetBackup プライマリサーバーに配置します。
-
パッチを適用するシステムで NetBackup のジョブが実行されていないことを確認します。
※NetBackup サービスを停止する必要はありません。
- コンソールを起動して、修正パッチを配置したパスに移動します。
- 修正パッチに -create オプションつけて実行します。
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以下の tmp ディレクトリに .sja ファイルが展開されていることを確認します。
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/usr/openv/tmp/nbrt_<version>_windows_x64.sja
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以下のコマンドを実行してリポジトリに追加されているパッケージを表示します。
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/usr/oepvn/netbackup/bin/admincmd/nbrepo -l
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表示されたパッケージが以下の 1 つのみであることを確認します。
- vxupdate_nb_<version>_windows_x64.sja
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以下のファイルを手動操作で移動または削除します。
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/usr/openv/var/global/repo/nbrt_<version>_windows_x64.sja
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"nbrepo -a <パッケージパス>"を実行して、「5.」のパッケージをリポジトリへ追加します。
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/usr/oepvn/netbackup/bin/admincmd/nbrepo -a <パッケージパス>
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コマンド実行例
nbrepo -a /usr/openv/tmp/nbrt_10.1.1_windows_x64.sja
-
以下のコマンドを実行してリポジトリに追加されているパッケージを表示します。
-
/usr/oepvn/netbackup/bin/admincmd/nbrepo -l
- 表示されたリポジトリに以下のパッケージ追加されていることを確認します。
- nbrt_<version>_windows_x64.sja
プライマリサーバーと別建てのリカバリホストを利用している場合
- リカバリホスト上の以下ファイルを手動操作で移動または削除します。
-
/usr/openv/var/global/repo/nbrt_<version>_windows_x64.sja