【原因】
本事象は、以下の環境で発生することを確認しております。
発生ブラウザ :Microsoft Edge バージョン 133以降
(事象発生を確認しているEdgeのバージョン(2025/3/13時点):
133.0.3065.51、133.0.3065.59、133.0.3065.82、133.0.3065.92、134.0.3124.51)
発生条件: StarOffice XをEdge(IEモード)で利用
Microsoft Edge バージョン 133以降において、仕様の変更または問題が発生して
StarOffice Xの動作に影響を与えていることが確認できています。
<2025/03/13更新:オーバライト公開のお知らせ>
Microsoft社での対処は困難であるため、StarOffice X 製品の改修による回避策を組み込んだオーバーライトモジュールを公開しました。
ご利用バージョンの環境に合わせてオーバライトの適用をお願いいたします。
オーバライトの適用までは、お手数ですが後述の【回避策】での対応をお願いいたします。
オーバーライトモジュールには、利用者のクライアントPCで動作する ActiveX ファイルの更新が必要となります。
・ActiveX ファイルは、全てのクライアントPCにインストールする必要があります
・インストールする際に、Windows ログオンユーザの Administrators 権限が必要です
オーバーライト物件につきましては、下記の関連情報を参照ください。
・StarOffice X V6.1
関連情報: StarOffice X 統合オーバーライト V6.1.01
・StarOffice X V6.0
関連情報: StarOffice X 統合オーバーライト V6.0.02
・StarOffice X V5.0~V5.3
関連情報: StarOffice X Webキャビネット V5.3.00.05 オーバーライト
関連情報: StarOffice X UIフレームワーク V5.3.00.02 オーバーライト
【回避策】
StarOffice X側では設定等による対処方法がありません。
以下のいずれかの方法で回避をお願いいたします。
Ⅰ.Microsoft Edge のバージョン 132以前のバージョンをご利用ください。
参考:下記のMicrosoft社のホームページで過去のバージョンに戻す手順が公開されています。
○Microsoft Edge を以前のバージョンにロールバックする方法
https://learn.microsoft.com/ja-jp/deployedge/edge-learnmore-rollback
Ⅱ.Microsoft Edge のバージョン 133をご利用いただく場合には、以下の方法で回避してください。
影響が発生する操作
・Edge(IEモード)でStarOffice Xのメールサービス、キャビネットサービスにおいて文書の編集を伴う操作を行った場合に影響が発生します。
<影響を受けるサービスと操作>
・キャビネットサービス
①文書の編集操作を行い、起動したアプリケーションで内容を変更した場合
②掲示板文書の参照操作でアプリケーションで開き、
起動したアプリケーションで内容を変更した場合
・メールサービス
③メール発信画面で添付文書の編集操作を行い、起動したアプリケーションで内容を変更した場合
④メールサービス画面で受信したメールの添付文書をアプリケーションで開き、
起動したアプリケーションで内容を変更した場合
等
利用者での回避策
Edge(IEモード)でStarOffice X のメールサービス、キャビネットサービスでは、以下の方法で文書操作を行ってください。
・StarOffice Xから起動したアプリケーションで書き込み操作を行わないでください。
・文書の編集操作は、一旦外部ファイル出力を行った後、出力したファイルに対して編集を行ってください。
・編集した文書を改めて登録または置換してください。
①~④を実施した場合の対処
①の操作を行った場合には、以下の対処が必要です。
キャビネットで①の操作を行った場合、文書の編集が完了していないため、対象文書は編集中のロックされた状態となります。
以下の方法でロックを解除してください。
(1)Edge(IEモード)が使用するCookieを削除する
以下の手順でCookieを削除します。
1.キャビネットの画面を「×」ボタンで閉じ、StarOfficeからログアウトする
2.以下のいずれかの方法でインターネットオプションを起動する
・コントロールパネルより「インターネット オプション」を選択
※表示方法を「カテゴリ」以外を選択してください。
・コマンドプロンプトを起動し、下記のコマンドを実行
control inetcpl.cpl
3.[全般]タブをクリックする
4.[閲覧の履歴]の欄の[削除(D)...」ボタンをクリックする
5.[お気に入りWebサイトデータを保持する]にはチェックを入れず、
以下にチェックを入れて、[削除]ボタンで削除してください。
[Cookie]
※他の項目のチェックの有無は任意です。
例えばパスワードをWebブラウザに記憶させていて、削除されると
問題がある場合はチェックは入れないようにしてください。
(2)対象文書の更新ロックを外す
StarOfficeにログイン後、対象文書を再度編集モードで開き、
アプリケーションで文書を更新しないで閉じてください。
①~④で編集した文書は以下のフォルダに保存されています。
必要に応じて、対象文書をアップロード操作で保存してください。
C:\Users\ログインID\AppData\Local\temp\SOWDIR*
C:\Users\ログインID\AppData\Local\temp\SORDIR*
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X Standard V5.0以降のバージョン
- StarOffice X Enterprise V5.0以降のバージョン
- StarOffice X 自治体パック V5.0以降のバージョン