/etc/fstabファイルに追加したエントリーで指定するデバイス名が誤っている可能性が高いです。
第1フィールドに dm-mpデバイス名を指定しているか、確認してください。
dm-mpデバイス名は、/dev/mapper/mpathNM (N は英字、Mは1以降の数字)のように指定します。
(外部ストレージの増設手順については、ご利用のシステムのメンテナンスガイド(Linux編)の Fibre Channelボード に関連する箇所を参照してください。)
dmデバイス名やUUID値では指定しないでください。また、存在していないデバイス名を指定しないでください。これらの指定がある場合は、エマージェンシーモードで起動します。
(dmデバイス名は、システム起動時に dm-XX の XX(数字)の部分が、以前の起動時と異なっていることがあります。)
第1フィールドに指定する外部ストレージのLUNエントリの例
種類
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デバイス名の例
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備考
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dm-mpデバイス名
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/dev/mapper/mpatha1
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この種類で指定してください。
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dmデバイス名
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/dev/dm-1
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指定しないでください。
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UUID値
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UUID=a24ce642-3924-422c-a3cd-8efadedf82f9
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指定しないでください。
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/etc/fstabファイルの指定に誤りがあった場合は、それらを修正したうえで、システムが正常に再起動できるか確認してください。
dm-mpデバイス名が分からない場合は、lsコマンドで確認してください。
下記の例では、/dev/mapper/ 下に mpatha1、mpatha2、mpatha3 の3つのデバイスがあります。
# ls /dev/mapper/mpath*
/dev/mapper/mpatha /dev/mapper/mpatha2
/dev/mapper/mpatha1 /dev/mapper/mpatha3
問題の発生状況によっては、本コンテンツの記載内容とは別の原因がある可能性も考えられます。
そのような場合は、対処方法を見直してください。
対処方法が判断できないような場合は、可能な範囲で下記の情報を収集したうえで、サポートポータルへお問合せください。
- /etc/fstab ファイルの内容
- multipath -ll コマンドの実行結果
- ls /dev/mapper/mpath* コマンドの実行結果
- df -v コマンドの実行結果 (filesystem が tmpfs や devtmpfs のものは不要です。)
- エマージェンシーモードで起動するようになった直前に行った操作等の内容
Red Hat Enterprise Linux v.7(Express5800/R320e-E4・R320e-M4)
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