日頃より、弊社Express5800シリーズをご愛顧いただき、厚く御礼申し上げます。
以下に記す対象装置において、AC電源に連動して自動起動するとき、不具合が発生する場合があります。対処方法を案内いたしますので ご対応をお願い申し上げます。
- 対象装置
Express5800/T110k、Express5800/T110k-S、iStorage NS100Tk
- 発生事象
対象装置のBMCファームウェアのリビジョンが1.15以前および、BIOSのバージョンがF10以前のとき、BIOS SETUPの [AC-LINK]メニューを[Last State]または[Power On]に設定し、AC電源に連動して自動起動した場合、STATUSランプ1とSTATUSランプ2が点灯し以下の不具合が発生する可能性があります。
- BMCファームウェアが停止した状態に陥り、システムBIOSがBMCから装置のFRU情報を取得できず、シリアル番号とモデル名が不正な値(Default string)になり、システムのID情報を示すUUIDが不正に変更されます。
- Windows Server(R)のライセンス認証が認証されていない状態になります。
- 管理PC用バンドルソフトウェア(ESMPRO/ServerManager等)と連携したリモート管理機能を正しく利用いただくことができなくなります。
- エクスプレス通報サービスやサーバ診断カルテサービスを正しくご利用いただくことができなくなります。
- 内蔵フラッシュメモリに格納されたEXPRESSBUILDERをご利用できなくなります。
- 対処方法
BMCファームウェア、BIOSを最新にアップデートしてください。
最新のBMCファームウェア、BIOSは以下よりダウンロードできます。
NECサポートポータル 修正情報・ダウンロード
https://www.support.nec.co.jp/ListModuleDownload.aspx
モデル名(T110k、T110k-SあるいはNS100Tk)で対象のBMCファームウェア、BIOSを検索してください。
- 暫定対策
AC電源のOFF/ONか、BMCリセットを実施後に装置を再起動することで復旧可能です。
対策後、STATUSランプ1が緑点灯、STATUSランプ2が消灯であることを確認してください。
今後ともシステムの安定稼動と品質安定に向けて取り組んでまいりますので、何卒ご理解とご高配を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
以上