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Express5800/T110k
Express5800/T110k-S
iStorage NS100Tk
システムBIOS F15
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【ソ フ ト 名 】 Express5800/T110k、Express5800/T110k-S、iStorage NS100Tk
システムBIOSアップデートモジュール
【対 応 機 種 】 Express5800/T110k
Express5800/T110k-S
iStorage NS100Tk
【対 応 O S 】 本ソフトウェアはオフライン(CD/DVD媒体によるアップデート)と
下記のOSに対応しています
・Windows Server(R) 2019
・Windows Server(R) 2022
・Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 8
【対象ユーザー】 下記[アップデート対象ユーザー]参照
【ソフト種別 】 システムBIOS
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【ソフトの紹介】
この「Express5800/T110k、Express5800/T110k-S、iStorage NS100TkシステムBIOSアップ
デートモジュール(以下「本ソフトウェア」といいます。)」は、Express5800/T110k、
Express5800/T110k-S、iStorage NS100Tkで以下の機能強化に対応したシステムBIOSで
す。
・システムBIOSバージョンF11からF14のPOWERスイッチ押下または再起動時、POWERラン
プ点灯までに時間が掛かる問題を修正しました。
・システムイベントログ(SEL)へ登録されるメモリエラーイベントが、搭載していない
DIMM番号を示す場合がある問題を修正しました。この問題は、メモリの訂正可能エ
ラーおよび訂正不可能エラーで発生します。
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<<アップデート前の重要な確認事項>>
本システムBIOSを適用するにはBMCファームウェア バージョン01.16以降の適用が必要
です。システムBIOSおよびBMCファームウェアの適用の順番に制限はありません。ただ
し、システムBIOS バージョンF06以前のシステムBIOSが適用されている装置に本システ
ムBIOSを適用する場合は事前にBMCファームウェア バージョン01.16以降の適用が必要
です。
最新のBMCファームウェアは以下よりダウンロードできます。
https://www.support.nec.co.jp/ListModuleDownload.aspx
モデル名(T110k、T110k-SあるいはNS100Tk)で対象のBMCファームウェアを検索してく
ださい。BMCファームウェアのバージョンの確認方法は、BMCファームウェアアップデー
トモジュールに添付されている手順書に記載されています。
また、システムBIOS バージョンF13以前の装置に適用する場合は、本書の
<<セキュアブートキーの更新手順>>を参照し、セキュアブートキーのForbidden
Signatures(DBX)を更新してください。
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<<セキュアブートキーの更新手順>>
Secure Boot機能の使用有無に関わらず、以下の手順を参照してセキュアブートキーを
更新してください。なお、本手順はセキュアブートが無効でも実施可能です。
注)Secure Boot ModeをCustomに設定し、セキュアブートキーを追加/削除して使用し
ているお客様は、本手順でセキュアブートキーを更新した後に、再度セキュアブー
トキーの追加/削除が必要です。該当のお客様は、手順(3)で Enroll All Factory
Default Keysを実行する前に、追加/削除したセキュアブートキーを記録して、手
順(4)を実行した後にセキュアブートキーの追加/削除を行ってください。
(1) システムBIOSのアップデート後、本機の電源を入れ、ディスプレイ画面のPress
<F2> SETUPのメッセージに従い、<F2>キーを押して、BIOSセットアップユーティリ
ティーを起動します。
(2) 「Security」 - 「Secure Boot Configuration」配下のSecure Boot ModeをCustom
に変更してください。
(3) 「Key Management」配下のEnroll All Factory Default Keysを選択し、Install
factory defaultsでYesを押下してください。続けて、Exit Without SavingでNoを
押下してください。
(4) Secure Boot variableメニューの表示が以下の通りになっていることを確認してく
ださい。
Secure Boot variable | Size| Keys| Key Source
Platform Key(PK) | 1024| 1| Factory
Key Exchange Keys | 2585| 2| Factory
Authorized Signatures| 4167| 3| Factory
Forbidden Signatures|10444| 217| Factory
Authorized TimeStamps| 0| 0| No Keys
OsRecovery Signatures| 0| 0| No Keys
(5) 以上でセキュアブートキーの更新は完了です。
必要に応じて、「Security」 - 「Secure Boot Configuration」配下のSecure
Boot ModeをStandardに変更してください。
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≪共通の注意事項≫
* アップデート操作を誤るとシステムが起動しなくなる等の障害が発生することがあ
ります。本説明文を最後までよく読み誤操作のないようアップデートを行ってくだ
さい。また、データ書き換え中に予期せぬアクシデント(停電、雷、遮断、ノイズ
等)によりシステムが誤動作したり電源が切断されたりしますと、最悪の場合、機
器が損傷し正常動作しなくなります。
このような場合お客様のご負担で修理を必要とすることがありますので十分ご注意
ください。
* Windows(R) BitLocker(TM)機能を有効にしている場合、一旦無効にしてから本作業
を行い、作業完了後再度有効にしてください。無効にせずアップデートを行った場
合、システム起動時に「回復パスワード」が必要になる場合があります。
【アップデート対象ユーザー】
下記機種で、対象となるBIOSバージョンをお使いのお客様。
・対象となる機種
1. Express5800/T110k
2. Express5800/T110k-S
3. iStorage NS100Tk
・対象となるBIOSバージョン
1. F04
2. F05
3. F06
4. F09
5. F10
6. F11
7. F12
8. F13
9. F14
注) 上記より新しいバージョンをお使いの場合、本ソフトウェアでアップデート
されるシステムBIOSと同等の機能、および修正が既に適用されています。
新たにアップデートする必要はありません。
システムBIOSのバージョンは、以下で確認することができます。
≪BIOSセットアップユーティリティー≫
(1) 本機の電源を入れたとき、ディスプレイ画面にPOST(Power On Self-Test)の実行
内容が表示されます。しばらくすると、以下のメッセージが表示されます。
Press <F2> SETUP
メッセージに従い、<F2>キーを押して、BIOSセットアップユーティリティーを
起動します。
(2) 「Main」メニューにBIOSバージョンが表示されています。
注)矢印キーを使ってカーソルを「Save & Exit」の位置に移動させ、「Discard
Changes and Exit」を選択してください。
BIOSセットアップユーティリティーが終了します。
注)BIOSセットアップユーティリティーの使用方法の詳細は、メンテナンスガイ
ドの『便利な機能』『システムBIOSの詳細』をご参照ください。
≪Windows(R) OS≫
(1) <Windows>キーを押しながら<R>キーを押します。
(2) 「ファイル名を指定して実行」のダイアログボックスに、「msinfo32」を入力
して「OK」をクリックします。
(3) 「システム情報」が起動した後、「システムの要約」を選択します。
(4) 「BIOSバージョン/日付」の項目から、システムBIOSのバージョンを確認します。
≪Linux(R) OS≫
(1) xtermなどのターミナル(端末)を起動します。
(2) 下記コマンドを実行します。
# /usr/sbin/dmidecode | less
注)#はプロンプトを示します。入力する必要はありません。
(3) BIOS Information->Version の項目でBIOSバージョンを確認します。
注) dmidecodeコマンドがインストールされている必要があります。
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ご使用にあたり、以下のソフトウェアのご使用条件を充分にお読みください。
本使用条件にご同意いただけない場合には、本ソフトウェアをダウンロードなさらないで
ください。
本ソフトウェアをダウンロードされた場合には、本使用条件にご同意いただいたものと
します。
【ソフトウェアのご使用条件】
日本電気株式会社(以下「弊社」といいます)は、本使用条件とともに提供する
ソフトウェア・プログラム(以下「許諾プログラム」といいます)を日本国内で使用する
権利を下記条項に基づきお客様に許諾し、お客様も下記条項にご同意いただくものと
します。お客様が期待する効果を得るための許諾プログラムの選択、許諾プログラムの
導入、使用および使用効果につきましては、お客様の責任とさせていただきます。
1.期間
(1)本使用条件は、お客様が許諾プログラムをお受け取りになった日に発効します。
(2)お客様は、1ヶ月以上前に、弊社宛て書面により通知することにより、いつでも
本使用条件により許諾される許諾プログラムの使用権を終了させることができます。
(3)弊社は、お客様が本使用条件のいずれかの条項に違反したときは、いつでも許諾
プログラムの使用権を終了させることができるものとします。
(4)許諾プログラムの使用権は、本使用条件の規定に基づき終了するまで有効に存続
します。
(5)許諾プログラムの使用権が終了した場合は、本使用条件に基づくお客様のその他の
権利も同時に終了するものとします。お客様は、許諾プログラムの使用権の終了後
直ちに、許諾プログラムおよびそのすべての複製物を破棄するものとします。
2.使用権
(1)お客様は、お客様がお持ちの製品のうち、弊社が別途指定する「対象機種」において
のみ許諾プログラムを使用できます。
(2)許諾プログラムは、コンピューターの一時メモリ(例えば、RAM)にロードされ、また
は固定メモリ(例えばハードディスク、その他の記憶装置)にインストールされたとき
に、当該コンピューターにおいて使用されたものとします。
(3)お客様は、前項に定める条件に従い、日本国内においてのみ許諾プログラムを使用
できます。
3.著作権その他の知的財産権
許諾プログラムに係る著作権その他の知的財産権は、弊社または許諾プログラムの
著作権その他の知的財産権を保有する第三者に帰属し、許諾プログラムは、日本国、
アメリカ合衆国その他適用のある国の法律により保護されます。
4.許諾プログラムの複製、改変および結合
(1)お客様は、滅失、毀損等に備える目的でのみ許諾プログラムを1部複製できます。
ただし、許諾プログラムを固定メモリ(例えばハードディスク)にインストールした
場合、お客様は許諾プログラムを複製できません。この場合、お客様は、許諾
プログラムの記憶媒体を滅失、毀損に備える目的でのみ保管できます。
(2)お客様は、許諾プログラムのすべての複製物に、許諾プログラムに付されている
著作権表示およびその他の権利表示を付すものとします。
(3)お客様は、本使用条件で明示されている場合を除き、許諾プログラムの使用、複製、
改変、結合、書籍雑誌への転載、ネットワークへの公開、およびその他の処分をする
ことはできません。
(4)お客様は、いかなる場合であっても許諾プログラムとともに提供されたマニュアル等
の関連資料を複製、書籍雑誌への転載、およびネットワークへの公開はできません。
(5)本使用条件は、許諾プログラムに関する無体財産権をお客様に移転するものでは
ありません。
5.許諾プログラムの移転等
お客様は、許諾プログラムまたはその使用権を第三者に対して再使用許諾、譲渡、移転
その他の処分をすることはできません。
6.逆コンパイル等
お客様は、許諾プログラムをリバース・エンジニアリング、逆コンパイルまたは
逆アセンブルすることはできません。
7.保証の期限
(1)弊社は、許諾プログラムに関していかなる保証も行いません。許諾プログラムに関し
発生する問題は、お客様の責任および費用負担をもって処理するものとします。
(2)前項の規定にかかわらず、弊社が許諾プログラムの誤りを修正したときは、弊社は、
自己の裁量により、かかる誤りを修正したプログラムまたは修正のためのプログラム
(以下、これらのプログラムを「修正プログラム」といいます)、または、かかる修正
に関する情報を弊社が定める方法により提供することがあります。お客様に提供した
修正プログラムは許諾プログラムとみなします。
8.責任の制限
弊社は、いかなる場合も、お客様の逸失利益、特別な事情から生じた損害(損害発生に
つき弊社が予見し、または予見し得た場合を含みます)、および第三者からお客様に
対してなされた損害賠償請求に基づく損害について一切責任を負いません。
9.その他
(1)お客様は、いかなる方法によっても許諾プログラムおよびその複製物を日本国から
輸出してはなりません。
(2)お客様は、弊社が許諾プログラムの使用に関する監査を実施し、必要に応じて許諾
プログラムの提供元へその情報を提供することに同意するものとします。
(3)お客様がアメリカ合衆国政府との契約、またはアメリカ合衆国政府向けの下請契約の
履行目的で許諾プログラムを使用する場合、お客様は、FAR 12.211および12.212に
従って、商用コンピューターソフトウェア、コンピューターソフトウェアドキュメン
ト、および商用製品の技術データが本使用条件に基づき使用許諾されるものとしま
す。
(4)本使用条件にかかわる紛争は、東京地方裁判所を専属的合意管轄裁判所として解決す
るものとします。
(5)許諾プログラム内にソフトウェアライセンスに関して記述したファイル(以下、
ライセンスファイルといいます)が存在する場合、ライセンスファイル内で指定され
たファイルについては、上記に記載した内容に関わらず、ライセンスファイル内の条
項に従うものとします。
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システムBIOSのアップデート手順
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≪オフラインの場合≫
【用意するもの】
書き込み可能な CD/DVD メディア 1枚
1.インストールメディアの作成
ダウンロードされたZIP圧縮形式のファイルを展開し、BIOS_F15_updatetool.iso
を展開します。このisoファイルをISOファイルの書き込みが可能なライティング
ソフトウェアを使用してCD/DVDメディアに書き込みください。
ここで作成したCD/DVDメディアが「システムBIOSアップデートモジュール」
メディアとなります。
書き込み手順の詳細はご使用になるライティングソフトウェアのマニュアルを
ご参照ください。
なお、作成したメディアにはモデル名に合わせて、
Express5800/XXX
(N8YYY-YYY)
BIOSVERSION ZZZ
システムBIOSアップデートモジュール
もしくは、
iStorage NS100Tk
(NF8YYY-YYY)
BIOSVERSION ZZZ
システムBIOSアップデートモジュール
と記載して保管してください。
注)XXX、YYY には、お客様がお使いのモデル名、型番を記載してください。
ZZZには、装置のBIOSバージョンを記載してください。
2.アップデートの準備
(1) 「Secure Boot」が「Disabled」(デフォルト)になっていることを確認してく
ださい。「Secure Boot」が「Enabled」に設定されている場合、システムBIOS
のアップデートができません。
以下の手順でSecure Bootの設定状態が確認できます。
(a) POST中に表示される以下のメッセージに従って<F2>キーを押して、
BIOSセットアップユーティリティーを起動します。
Press <F2> SETUP
(b)「Security」メニューの「Secure Boot Configuration」サブメニューを
選択します。
(c)「Secure Boot」メニューを確認して、「Secure Boot」の設定状態を確認
します。
「Enabled」の場合、システムBIOSのアップデート前に「Disabled」に設定し
てください。アップデート後、再度「Enabled」に設定してください。
3.システムBIOSのアップデート手順
以下の手順に従ってシステムBIOSをアップデートしてください。
注)システムBIOSのアップデート中にキー入力を行わないでください。オフライン
アップデートでは、本手順の(7)以外にキー入力を行う必要はありません。シス
テムBIOSのアップデート中に<Scroll Lock>キー、または<Pause/Break>キーを
押すとアップデート処理が停止します。<Scroll Lock>キー、または
<Pause/Break>キーを入力しアップデート処理を停止させた場合には、アップデ
ート処理を停止させたキーをもう一度押下してアップデート処理を再開してく
ださい。
(1) 本機の電源をONにしてください。
(2) 上記で作成した「システムBIOSアップデートモジュール」メディアをCD/DVDド
ライブに挿入してください。
(3) CD/DVDメディアが起動したとき、画面に以下のメニューが表示されます。
BIOS Update Tool (Version: Fxx)
注)「xx」は、アップデート後のBIOSバージョンを示します。
(4) 以下のメッセージが表示され、システムBIOSのアップデートが開始されます。
loading ...
注)以下のメッセージが表示されます。これはバージョンF13のシステムBIOS
アップデートモジュールからの意図した変更によるものであり、問題はあ
りません。尚、本メッセージに従ってアップデートをキャンセルすること
はできません。
- Check RomLayout .................. Fail
WARNING !!
Command /RLC: (assigned a default option) has the potential risk
to
crash system if users have no clear BIOS flash information.
<Press any key to cancel or waiting 05 seconds to continue.>
(5) システムBIOSのアップデートが完了したとき、以下のメッセージが表示されま
す。
**********************************************
Executing shell script has been completed.
Press <Enter> key to shut down.
**********************************************
注)以下のメッセージが表示されることがあります。
WARNING : System must power-off to have the changes take effect!
本手順で電源がOFFにされるため、問題はありません。
注)上記以外のErrorやWarningのメッセージが表示された場合、保守サービス
会社に連絡してください。
(6) CD/DVDメディアをCD/DVDドライブから取り出してください。
(7) <Enter>キーを入力して電源をOFFにしてください。
(8) 本機の電源をONにします。
(9) BIOSバージョンが「Fxx」になっていることを確認してください。
以上でシステムBIOSのアップデートは完了です。
≪Windows(R)OSの場合≫
1.アップデートの準備
(1) Administrators 権限のあるユーザーでログインしてください。
(2) 実行中のアプリケーションをすべて終了します。
(3) 本ソフトウェアをハードディスクの適当な場所にダウンロードしてください。
ZIP圧縮形式のファイルを展開してください。
2.システムBIOSのアップデート手順
(1) コマンドプロンプトを右クリックして"管理者として実行"を指定して起動し、
下記のコマンドを実行して、システムBIOSアップデートプログラムを起動し
てください。表示されるメッセージに従ってシステムBIOSアップデートを行っ
てください。
# WinBIOSUpdate.bat
(2) システムBIOSアップデートを開始する前に以下のメッセージが表示されます。
************* Execute BIOS Update *************
The update process will take approximately 2 to 3 minutes.
DO NOT power off the system during this update process.
(3) システムBIOSのアップデートに成功したとき、再起動を要求する以下のメッセ
ージが表示されます。
BIOS update process has completed.
Please restart your computer now to enable update.
Do you want to restart your computer now?
[yes/no]
yesと入力し、Enterキーを押下した場合、コンピュータが再起動します。
注)noと入力した場合、コンピュータは再起動しません。システムBIOSのアッ
プデート後の動作継続は保証できません。すみやかに再起動してください。
注)上記以外のErrorやWarningのメッセージが表示された場合、保守サービス
会社に連絡してください。
(4) 再起動後、BIOSバージョンが「Fxx」になっていることを確認してください。
注)「xx」は、アップデート後のBIOSバージョンを示します。
以上でシステムBIOSのアップデートは完了です。
≪Linux(R)OSの場合≫
1.アップデートの準備
(1) 「Secure Boot」が「Disabled」(デフォルト)になっていることを確認してく
ださい。「Secure Boot」が「Enabled」に設定されている場合、システムBIOS
のアップデートができません。
以下の手順で「Secure Boot」の設定状態が確認できます。
(a) POST中に表示される以下のメッセージに従って<F2>キーを押して、
BIOSセットアップユーティリティーを起動します。
Press <F2> SETUP
(b)「Security」メニューの「Secure Boot」サブメニューを選択します。
(c)「Secure Boot」メニューを確認して、「Secure Boot」の設定状態を確認
します。
「Enabled」の場合、システムBIOSのアップデート前に「Disabled」に設定し
てください。アップデート後、再度「Enabled」に設定してください。
(2) suコマンド等でrootユーザーに切り替えてください。
(3) 実行中のアプリケーションをすべて終了します。
(4) 本ソフトウェアをハードディスクの適当な場所にダウンロードしてください。
ZIP圧縮形式のファイルを展開してください。モジュールが展開されたディレ
クトリに移動してください。
2.システムBIOSのアップデート手順
(1) 下記のコマンドを実行して、システムBIOSアップデートプログラムを起動して
ください。表示されるメッセージに従ってシステムBIOSアップデートを行って
ください。
# bash ./LinuxBIOSUpdate.sh
(2) システムBIOSアップデートを開始する前に以下のメッセージが表示されます。
************* Execute BIOS Update *************
The update process will take approximately 2 to 3 minutes.
DO NOT power off the system during this update process.
(3) システムBIOSのアップデートに成功すると、再起動を要求する以下のメッセー
ジが表示されます。
****************************************************
BIOS update process has completed.
Please restart your computer now to enable update.
Do you want to restart your computer now?
[yes/no]
****************************************************
yesと入力し、Enterキーを押下した場合、コンピュータが再起動します。
注)noと入力した場合、コンピュータは再起動しません。システムBIOSのアッ
プデート後の動作継続は保証できません。すみやかに再起動してください。
注)上記以外のErrorやWarningのメッセージが表示された場合、保守サービス
会社に連絡してください。
(4) 再起動後、BIOSバージョンが「Fxx」になっていることを確認してください。
注)「xx」は、アップデート後のBIOSバージョンを示します。
以上でシステムBIOSのアップデートは完了です。
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注意事項
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≪オフラインアップデートにおける注意事項≫
システムBIOSアップデート実行中に、下記の内容のメッセージが表示される場合があり
ます。
(a) BIOS version is incorrect
既に新しいバージョンのシステムBIOSが適用されています。新たにアップデート
する必要はありません。
「対象となるBIOSバージョン」を確認してください。
(b) Platform mismatch
対象となる機種以外で実行した場合、表示されます。
「対象となる機種」を確認してください。
(c) WARNING : System must power-off to have the changes take effect!
アップデート手順に従うことで電源がOFFにされるため、問題はありません。
注)上記以外のErrorやWarningのメッセージが表示された場合、保守サービス会社に
連絡してください。
≪Windows(R)/Linux(R) OS上のアップデートにおける注意事項≫
システムBIOSアップデート実行中に、下記の内容のメッセージが表示される場合があり
ます。
(a) Error Code: 1001
対象となる機種以外に適用しようとした場合に、表示されます。
"対象となる機種"、及び、それに対応した"対象となるBIOSバージョン"を確認し
てください。
注)上記以外のErrorやWarningのメッセージが表示された場合、保守サービス会社
に連絡してください。
≪使用条件における注意事項≫
許諾ソフトウェアには本ライセンス以外のライセンス契約に基づきお客様に使用許諾さ
れる部分が含まれることがあります。この場合、かかる部分に関してのご使用条件は、
当該ライセンス契約の条件が本ライセンスよりも優先します。
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【改版履歴】
2023/12/27 F15
・システムBIOSバージョンF11からF14のPOWERスイッチ押下または再起動時、POWERラン
プ点灯までに時間が掛かる問題を修正しました。
・システムイベントログ(SEL)へ登録されるメモリエラーイベントが、搭載していない
DIMM番号を示す場合がある問題を修正しました。この問題は、メモリの訂正可能エ
ラーおよび訂正不可能エラーで発生します。
2023/03/07 F14
・ハードウェアの初期化コードを更新しました。インテル社から通知されているセキュ
リティ脆弱性(INTEL-SA-00717)に対応しました。
・プロセッサーのマイクロコードを更新しました。インテル社から通知されているセキ
ュリティ脆弱性(INTEL-SA-00767)に対応しました。
インテル(R) Xeon(R) E プロセッサー・ファミリー
インテル(R) Pentium(R) Gold プロセッサー・シリーズ
・セキュアブートキーのForbidden Signatures(DBX)を更新しました。この変更を適用
するために本書の<<セキュアブートキーの更新手順>>をご参照ください。
・BIOSセットアップユーティリティーの[Advanced] - [Trusted Computing]メニューで
[TPM Support]が[Enabled]に設定されているとき、起動後一定時間(1時間程度)経
過しないとDUMP(NMI)スイッチが効かない問題を修正しました。
・BIOSセットアップユーティリティーの[Advanced] - [AST2600 Super IO
Configuration] - [Serial Port 1 Configuration]および[Serial Port 2
Configuration]サブメニューの[Change Settings]で同じIOアドレスを設定した場合
に、IOアドレスの競合状態をBIOSセットアップユーティリティーで検出できるように
改善しました。
・[DMA Control Guarantee]メニューを追加しました。
[Chipset] - [System Agent (SA) Configuration]: [Enabled]/Disabled
カーネル DMA 保護機能を有効、または無効に設定できるようにしました。
2022/11/22 F13
・インテル製プロセッサーの仕様に基づき、システムBIOSのROMマップの再配置を行い
ました。この変更によるお客様の利用機能への影響はありません。
・起動時に全てのメモリで訂正不可能なエラーを誤検出し、以下のPOSTエラーが表示さ
れてPOSTが停止する問題を修正しました。
AE8xh DIMMx with error is enabled
2022/10/18 F12
・N8181-152 内蔵バッテリーモジュール、N8181-153 内蔵バッテリーコントロールキッ
トをご使用時に以下のC321 POSTエラーが画面に表示されてPOSTが停止する問題を修
正しました。
POST ERROR C321 System power consumption is out-of-range in BBUs.
・BIOS SETUPの[Chipset] - [PCH-IO Configuration] - [PCI Express Configuration]
- [PCI Express Slot #1] - [PCIe Speed]メニューが機能しない問題を修正しまし
た。
・VMware ESXi 6.x / 7.x ご使用時に'esxcli hardware clock set'コマンドを用いた
ハードウェアクロック設定を行うことができない問題を修正しました。
・プロセッサーのマイクロコードを更新しました。インテル社から通知されているセキ
ュリティ脆弱性(INTEL-SA-00615、INTEL-SA-00617、INTEL-SA-00614、
INTEL-SA-00657)に対応しました。
インテル(R) Xeon(R) E プロセッサー・ファミリー
インテル(R) Pentium(R) Gold プロセッサー・シリーズ
・SPSファームウェアを6.0.3.204に更新しました。インテル社から通知されているセ
キュリティ脆弱性(INTEL-SA-00610)に対応しました。
・SPSファームウェアの更新にて、電力制御機能にて設定した電力閾値が指定時間を
過ぎても下がらない場合のIPMIイベントログ登録に対応しました。
・電源オフまたはOSからシャットダウンを実施した場合に、電源オフ直後に自動的
に電源オンする場合がある問題を修正しました。
2022/07/13 F11
・冗長電源構成において、BIOS SETUPの「AC-LINK」設定を「Last State」または
「Power On」とし、AC電源の供給により自動的にDC電源をいれたとき、BMCファーム
ウェアが停止することがある。この問題によって、下記の事象が発生する場合があり
ます。
- STATUSランプ1とSTATUSランプ2が点灯し続ける。
- 装置のFRU情報が不正な値(Default string)となる。
- システムのID情報を示すUUIDが不正に変更される。
- Windows Server(R)のライセンス認証が認証されていない状態になる。
- 管理PC用バンドルソフトウェア(ESMPRO/ServerManager等)と連携したリモート管理
機能を正しく利用いただくことが出来なくなる。
※本ソフトウェアを適用したとき、以下の留意事項があります。
* POWERスイッチ押下後のPOWERランプ点灯までの時間および装置再起動後のPOWERラ
ンプ点灯までの時間が12秒要し、また、POST中に再度POWERランプが12秒消灯する
場合があります。
* 冗長電源構成での制限が解除されますのでBMCファームウェアはバージョン01.14以
降が適用可能となります。また、N8181-191 PCI用FANオプションを搭載している装
置で、[AC-LINK]メニューを[Stay Off]以外に設定できない制限を解除します。
AC-LINKメニューの変更方法は、メンテナンスガイドの『便利な機能』『システム
BIOSの詳細』をご参照ください。
2022/06/13 F10
・ソフトウェアRAID (SWRAID)を使用時、内蔵光ディスクドライブから起動できない場
合がある問題を修正しました。この問題は、BIOSセットアップユーティリティーで、
[Save & Exit] - [Load Setup Defaults]を行った次の起動時に発生する場合があり
ます。本修正により、ソフトウェアRAIDを使用時の装置起動時間が30秒長くなりま
す。
2022/03/18 F09
・メモリの障害を検出する機能を強化しました。これに伴い、BIOS SETUPの[Chipset]
- [System Agent (SA) Configuration] - [Memory Configuration] - [Memory
Retest]メニューをサポートしました。
・Intel Trusted Execution Technology機能をサポートしました。これに伴い、BIOS
SETUPの[Advanced] - [CPU Configuration] - [Intel Trusted Execution
Technology]メニューをサポートしました。
・LAN Controller機能をサポートしました。これに伴い、BIOS SETUPの[Advanced] -
[PCI Configuration] - [LAN Controller]メニューをサポートしました。
・HTTP Boot機能をサポートしました。これに伴い、BIOS SETUPの[Advanced] -
[Network Stack Configuration] - [IPv4 HTTP Support]メニューおよび[IPv6 HTTP
Support]をサポートしました。
・POST画面を早期に表示する機能をサポートしました。
・NVRAMのクリア実行時に、BIOS SETUPの [Security] - [Administrator Password]
メニューおよび[User Password]メニューに設定したパスワードを保持するように修
正しました。
・BMC管理コンソールの[システムインベントリ] - [メモリ]のメモリ情報のDIMM番号と
実際のDIMM番号の情報が異なる問題を修正しました。
・POST中に装置の温度および電圧値の異常値を検出する機能をサポートしました。
・Windows Server(R) 2022をサポートしました。
・グラフィックスアクセラレータ [N8105-61]をサポートしました。
・電力制御機能をサポートしました。
・Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 8.5をサポートしました。
システムBIOS バージョンF09で強化された機能をサポートするには、BMCファーム
ウェアバージョン1.12の適用が必要です。
2022/02/11 F06
・N8103-232 RAIDコントローラを使用した構成において、Windows起動時にごく稀にOS
のパニックが発生する問題を修正しました。
2021/12/17 F05
・リモートKVM機能が無効の装置で、キーボード、およびマウスを未接続で起動する
と、POST中にエラーを検出する問題を修正しました。
・メモリの障害を検出する機能をサポートしました。これに伴い、BIOS SETUPの
[Chipset] - [System Agent (SA) Configuration] - [Memory Configuration] -
[Memory C-Error Retest]メニューをサポートしました。
・PCI Expressの障害を検出する機能をサポートしました。
・特定のPCI Express-to-PCI Bridgeを搭載したPCI Express拡張ボードをサポートし
ました。
・BIOS SETUPの[Server Mgmt] - [Boot Monitoring]メニュー を [Disabled] 以外に設
定した時、ハードディスクドライブ以外のデバイスからブートすると「ウォッチドッ
クタイマ タイムアウト発生」を検出する問題を修正しました。
システムBIOS バージョンF05で強化された機能をサポートするには、BMCファーム
ウェアバージョン1.06以降の適用が必要です。
--------------------------------------------------------------------------------
【商標および著作権】
Microsoft、Windows、Windows Serverは米国Microsoft Corporationの米国および
その他の国における登録商標または商標です。
Linux(R)は、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標です。
Red Hat、Red Hat Enterprise Linuxは、米国Red Hat, Inc.の米国およびその他の国に
おける商標または登録商標です。
その他、記載の会社名および商品名は各社の商標または登録商標です。
本ソフトウェアの著作権は日本電気株式会社、又は開発元である第三者に帰属します。
その他、各製品は各社の著作物です。
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