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お知らせ

Red Hat Enterprise Linux 6.3 Server (x86_64)にインストールした場合に、/etc/rcによるObject Brokerサービスのランレベル制御が行えない問題について

概要

Red Hat Enterprise Linux 6.3 Server (x86_64)にWebOTX製品をインストールした場合に、Object Broker実行環境パッケージ(OSPIRUN)のインストールで警告が発生します。この時、Object Brokerサービスに関するランレベル設定されないまま、インストールが完了します。

「WebOTXのドメイン外」でObject Brokerサービスを運用する形態をとった場合、OSが提供する/etc/rcのランレベルにしたがったサービスの起動・停止が動作しません。

一方、製品のデフォルト構成はObject Brokerサービスを「WebOTXのドメイン内」で運用管理します。この方式は、WebOTXドメインがObject Brokerサービスの起動・停止を制御するため影響はありません。


詳細

本障害に該当する場合、WebOTX製品をインストール中のOSPIRUNパッケージ場面で次の警告メッセージがコンソール出力されます。

  ・・・
******************************************************************
* Installation of WebOTX on your computer. To continue, enter y. *
* Enter q to exit the installation. [y, q] (Default: y)          *
******************************************************************
 Start the installation.

準備中...                ######################################## [100%]
   1:OSPIRUN                ######################################## [100%]
警告: %post(OSPIRUN-1:10.40.00.00-1.x86_64) scriptlet failed, exit status 1
  ・・・

この警告メッセージが出力されるとObject Brokerサービスに関するランレベル設定が行われません。

このインストールの振る舞いは、64ビット版のRed Hat Enterprise Linux 6.3 Serverで行われた、次のバグ修正により設定チェックが強化されたことに起因しています。


Bug 771454 - install_initd fails to install services with dependencies
(http://rhn.redhat.com/errata/RHBA-2012-0873.html)

ランレベル設定が正しく行われていない場合、OSをブート/シャットダウンしても自動的にObject Brokerサービスが起動/停止されない事象となります。


問題のある製品

Linux 64ビット版の次の製品が該当します。

  • WebOTX Application Server Express (x64) V8.5
  • WebOTX Application Server Foundation (x64) V8.5
  • WebOTX Application Server Standard (x64) V8.5
  • WebOTX Application Server Enterprise (x64) V8.5
  • WebOTX Cluster (x64) V8.5
  • WebOTX Developer (for CORBA Application) (x64) V8.5
  • WebOTX Object Broker C++ V10.4
  • WebOTX Object Broker Java(TM) V10.4
  • WebOTX Enterprise Service Bus (x64) V8.5


設定状態の確認方法

Object Brokerサービスのランレベル設定が正しく行われているか否かは、インストール後にchkconfigコマンドを実行することで確認できます。
(Object Brokerサービスの登録名は、"ObjectSpinner"です。)

  • 正しく設定されている場合

    ObjectSpinnerという名前のサービスに対して各ランレベル値のon/off設定が次のように表示されます。

    # /sbin/chkconfig --list ObjectSpinner
    ObjectSpinner 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

  • 設定に失敗している場合

    次のようなエラーメッセージが表示されます。

    # /sbin/chkconfig --list ObjectSpinner
    サービス ObjectSpinner は chkconfig をサポートしますが実行レベルで参照されていません (run 'chkconfig --add ObjectSpinner')


対処方法

Object Brokerサービスを「WebOTXのドメイン外」で運用し、かつOSのランレベルにしたがったサービスの起動/停止運用を行う場合には次の対処を実施してください。

  • (1) Object Brokerサービスをランレベル管理対象に追加します。

    ObjectSpinnerという名前のサービスに対して各ランレベル値のon/off設定が次のように表示されます。

    # /sbin/chkconfig --add ObjectSpinner

  • (2) 正常に登録できていることを確認します。ランレベル2~5がonで設定されます。


    # /sbin/chkconfig --list ObjectSpinner
    ObjectSpinner 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off

製品名カテゴリ

WebOTX
WebOTX Application Server

  • コンテンツID: 3010100468
  • 公開日: 2012年09月06日
  • 最終更新日:2012年09月06日
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