[WebOTX] オペレーションの閉塞により業務継続ができなくなる問題について
概要
TPシステム上で動作するアプリケーションにおいて、syslog(Windowsの場合はイベントログ)にTPS10-03201のメッセージが出力され、オペレーションが実行できない問題があります。
詳細
WebOTX内部で管理している設定ファイルの更新処理に失敗すると、オペレーションの状態が初期化され、閉塞状態になる場合があります。
オペレーションの状態が閉塞状態なると、以降のオペレーション要求はTPS10-03201のエラーとなり実行できません。
本事象は、次に示す2つのケースで発生します。
(1)運用アシスタントの実行時間上限の自動設定機能が有効であり、
実際に実行時間上限の自動設定機能が動作した場合
確認方法:統合運用管理ツール/Web版統合運用管理コンソールを起動し
[TPシステム]-[運用アシスタント] タブにある
「実行時間上限を自動設定する」の設定値を確認します。
「自動設定する」が選択されている場合は、実行時間上限
の自動設定機能は有効です。
実行時間上限の自動設定を行うタイミングは、稼働情報の採取と設定更新の間隔
([TPシステム]-「稼働情報の採取と設定更新の間隔」)ごとです。
(2)プロセスグループやアプリケーション動作に関する設定変更を行い、
統合運用管理ツール/Web版統合運用管理コンソールから動的設定変更の操作を
行った場合
操作方法:①プロセスグループが起動している状態で、プロセスグループ/
アプリケーショングループ/オペレーションの設定を変更します。
②統合運用管理ツール/コンソールの[TPシステム]-[アプリケーション
グループ名]-[プロセスグループ名]を右クリックし、表示された
メニューより「動的に設定値を変更する」を実行します。
WebOTXが管理する設定ファイルの更新処理失敗は、ウィルス監視ソフトなどの別プロセスによる排他が原因となる場合があります。
回避方法
(1)の回避方法
[TPシステム]-[運用アシスタント] タブにある
「実行時間上限を自動設定する」 を 「自動設定しない」 に設定します。
既定値は次の通りです。
V6.2~V7.1 「自動設定しない」
V8.2~V9.3 「自動設定する」
(2)の回避方法
WebOTXのオペレーションに関する設定は動的設定変更ではなく、プロセス
グループの停止を行ってから変更するなど、運用により実行タイミングを
変更することで回避できます。
上記2点の回避方法以外にも、ウィルス監視ソフトによる一時的なファイルの
更新エラーが発生している場合、WebOTXのインストールディレクトリ配下の
フォルダを監視の対象外とすることで回避できます。
フォルダを監視の対象外とする方法については、ご使用のウィルス監視ソフト
の設定をご確認ください。
影響のある製品
影響のある WebOTX Application Server のバージョンは次の通りです。
Windows/HP-UX/Linux/Solaris
- WebOTX Application Server Foundation V8.2 ~ V8.5
- WebOTX Application Server Standard V8.2 ~ V9.3
- WebOTX Application Server Enterprise V8.2 ~ V9.3
- WebOTX Application Server Standard Edition V7.1
- WebOTX Application Server Enterprise Edition V7.1
- WebOTX Standard Edition V6.2~V6.5
- WebOTX Enterprise Edition V6.2~V6.5
対処方法
本件の問題に対応する累積パッチは準備が出来次第公開予定です。
製品名カテゴリ
WebOTX
WebOTX Application Server
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コンテンツID:
3010101524
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公開日:
2015年10月30日
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最終更新日:2017年12月21日