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お知らせ

[WebOTX]CGI ウェブサーバがヘッダ Proxy の値を環境変数 HTTP_PROXY に設定する脆弱性(CVE-2016-5387,CVE-2016-5388)の影響と対策について


概要

WebOTX Webサーバ1.3,2.0,2.2,2.4、およびWebOTXのWebコンテナ機能には以下の脆弱性が存在します。

  • CGI または類似のコンテキストで動作しているWebサーバには、クライアントが指定したヘッダ Proxy の値を内部の環境変数 HTTP_PROXY に登録してしまう

WebOTXは本脆弱性に該当するWebサーバ、およびWebコンテナ機能が同梱されています。


影響のある製品

  • WebOTX Web Edition V4.1~V6.5
  • WebOTX Standard-J Edition V4.1~V6.5
  • WebOTX Standard Edition V4.1~V6.5
  • WebOTX Enterprise Edition V4.1~V6.5
  • WebOTX Application Server Web Edition V7.1~V8.1
  • WebOTX Application Server Standard-J Edition V7.1~V8.1
  • WebOTX Application Server Express V8.2~V9.4
  • WebOTX Application Server Foundation V8.2~V8.5
  • WebOTX Application Server Standard V8.2~V9.4
  • WebOTX Application Server Enterprise V8.2~V9.4
  • WebOTX 開発環境 V6.1~V6.5
  • WebOTX Developer V7.1~V8.1
  • WebOTX Developer (with Developer's Studio) V8.2~V9.4
  • WebOTX Enterprise Service Bus V6.4~V9.3
  • WebOTX Portal V8.2~V9.3
  • WebOTX SIP Application Server Standard Edition V7.1~V8.1

詳細

■CVE-2016-5387,CVE-2016-5388の脆弱性の影響

本脆弱性を悪用された場合、中間者攻撃(man-in-the-middle attack)が行われたり、不正なホストに接続させられたりすなどの 可能性があります。

■脆弱性に該当する条件

(1)、(2)のいずれか、または両方に合致する場合、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

(1) 以下の条件すべてに合致する場合

  • WebOTX Webサーバ1.3、2.0、2.2、2.4を使用している
  • WebOTX Webサーバ上で動作するCGIアプリケーションにおいて、Webサーバの環境変数HTTP_PROXYを参照し、後続の処理に利用している場合

(2) 以下の条件に合致する場合

  • Webコンテナが提供するCGIServlet使用し実行したCGIアプリケーションが環境変数HTTP_PROXYを参照し、後続の処理に利用している場合

対処方法

■WebOTX Webサーバ2.2/2.4を使用している場合

今後、本脆弱性を修正したパッチをリリースします。

■WebOTX Webサーバ1.3/2.0を使用している場合

パッチのリリース予定はないため、回避方法を実施してください。

■Webコンテナが提供するCGIServletを使用している場合

パッチのリリースの予定はないため、回避方法を実施してください。


回避方法

■WebOTX Webサーバを利用している場合(全バージョン共通)

  • ファイアウォールなどを用いて WebサーバからのHTTPアウトバウンド通信を必要最小限に制限する

■WebOTX Webサーバ2.0/2.2/2.4を使用している場合

  • リクエストに含まれるProxyヘッダを無効にする

設定方法は、WebOTXのバージョンによって異なります。

● WebOTX V6.5~V9.4
----------------------------------------

1. Webサーバの設定ファイル
<WebOTXインストールディレクトリ>/domains/<ドメイン名>/config/WebServer/httpd.conf
にて、次の定義を行います。

1-1. コメントアウトを解除(先頭の#を削除)します。

#LoadModule headers_module <WebOTXインストールディレクトリ>/WebServer*/modules/mod_headers.so

LoadModule headers_module <WebOTXインストールディレクトリ>/WebServer*/modules/mod_headers.so

※ "WebServer*"は、Webサーバのバージョン毎に異なり、それぞれ、 次のようになります。

Webサーバ 2.0: WebServer2
Webサーバ 2.2: WebServer22
Webサーバ 2.4: WebServer24

1-2. Proxy ヘッダを無効にするための定義を追加します。

RequestHeader unset Proxy

2. Webサーバを再起動します。
  otxadmin> login --user admin --password **** --port 6212
  otxadmin> invoke server.WebServer.stop
  otxadmin> invoke server.WebServer.start
----------------------------------------

● WebOTX V6.1~V6.4
----------------------------------------

1. Webサーバの設定ファイル

<WebOTXインストールディレクトリ>/domains/<ドメイン名>/config/WebServer/httpd.conf
にて、次の定義を追加します。

LoadModule headers_module {path-to}/mod_headers.so
RequestHeader unset Proxy

※ mod_headers.so は、当該バージョンのWebOTX Webサーバには バンドルしておりません。Apache.orgのサイト等から、別途 入手する必要があります。

※ "{path-to}"には、mod_headers.soが存在するディレクトリを 指定してください。

2. Webサーバを再起動します。

  otxadmin> login --user admin --password **** --port 6212
  otxadmin> invoke server.WebServer.stop
  otxadmin> invoke server.WebServer.start

----------------------------------------

■CGIServletを使用している場合

WebOTXは、全バージョンでデフォルト設定ではCGIServlet機能は無効になっています。
利用しているかどうかは以下のファイルを確認してください。

  • V5.1~V5.3
    {Webコンテナインストールディレクトリ}/conf/web.xml
  • V6.1~V9.4
    {ドメインインストールディレクトリ}/config/default-web.xml

以下の定義が有効になっている場合、CGIServletが有効となっています。

<servle>
<servlet-name>cgi</servlet-name>
<servlet-class>org.apache.catalina.servlets.CGIServlet</servlet-class>
・・・・・
<servlet>

CGIServletを利用したアプリケーションが"proxy"ヘッダを使用している場合、 Servletのフィルタ機能を利用して“proxy”ヘッダを使用しないようにするか、 チェックする機能を実装してください。

フィルタ機能については以下を参照してください。


関連情報

本脆弱性問題の詳細は、以下のURLを参照してください。


更新履歴

  • 2016/9/1 初版

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製品名カテゴリ

WebOTX
WebOTX Application Server
WebOTX Service Integration
WebOTX Portal

  • コンテンツID: 3010101876
  • 公開日: 2016年09月05日
  • 最終更新日:2018年01月11日
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