新規掲載日:2014年09月29日最終更新日:2015年09月17日
日頃は、ビジネス向けNEC Express5800シリーズ/iStorage NSシリーズ製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
Express5800シリーズは、2014年9月以降に製品化したモデルから「4KBセクタ ハードディスク」(4KBネイティブモードの動作)を順次サポートします。4KBセクタ ハードディスクの4KBネイティブモードを利用するには、システムを構成する以下のすべてが対応している必要があります。いずれかが対応していない場合は、従来の「512Bセクタ ハードディスク」をサポートするシステム構成でのご利用をご検討ください。
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ⅰ. ハードウェア
ⅱ. OS
ⅲ. アプリケーション
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ⅰ. ハードウェア
サーバ本体およびディスクコントローラ(RAIDコントローラ)が 4KBセクタ ハードディスク(4KBネイティブモード)に対応している必要があります。各ハードウェア製品の対応可否は、システム構成ガイドなどでご確認ください。
ⅱ. OS
4KBセクタ ハードディスクをサポートするOSは、以下のとおりです。
<サポートOS>
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・Windows : | Windows Server 2012以降 (Hyper-V環境含む) |
・Linux : | Red Hat Enterprise Linux 6.5(x64)以降 (※ KVM仮想環境は未サポート)Red Hat Enterprise Linux 7.1以降 (KVM仮想環境含む) |
・VMware : | 4KBセクタ ハードディスクは未サポート (2015年4月現在) |
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<注意事項>
Windows Server で4KBセクタ ハードディスクをご利用の場合、以下の注意事項がございます。内容を必ずご確認ください。
- 4KBセクタ ハードディスクに Windows Server 2012 R2 がインストールされているシステムで Windows Update を行うと、再起動時にエラー C0190003 が発生し、システムが起動できなくなることがあります。
本問題についての対処方法は下記にご案内していますので、ご確認ください。
- 4KBセクタ ハードディスクから Windows Server 2012 R2 を起動すると STOP 0x0000007E (画面上の表示は ”SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED_(WppRecorder.sys)”) が発生し、システムが起動できなくなる場合があります。本問題はMicrosoft社よりリリースされている修正プログラムを適用することで解決することができます。詳しくは下記をご覧ください。
- Hyper-V環境では、4KBセクタ ハードディスク上に格納する仮想ディスクのフォーマットタイプ/設定により、ゲストOSおよびゲストOS上のアプリケーションのディスクI/O性能が劣化する可能性があります。
性能劣化の発生が懸念される仮想ディスクを使用する場合には、従来の512Bセクタ ハードディスクをご使用ください。
仮想ディスク |
4KBセクタ ハードディスク使用時の注意事項 |
フォーマットタイプ |
ドライブの種類 |
I/O性能劣化 |
補 足 |
VHDX |
512e(VHDXのデフォルト値)
LogicalSectorSize : 512
PhysicalSectorSize : 4096 |
注(右記参照) |
ゲストOSおよびゲストOS上のアプリケーションが512eディスクに対応していない場合は、性能劣化が発生する可能性があります。 |
4K ネイティブ(※1)
LogicalSectorSize : 4096
PhysicalSectorSize : 4096 |
なし |
ゲストOSおよびゲストOS上のアプリケーションが4KBセクタ ハードディスクをサポートしている必要があります。 |
512 バイトネイティブ(※1)
LogicalSectorSize : 512
PhysicalSectorSize : 512 |
あり |
従来の512Bセクタ ハードディスク (ネイティブモード)をご使用ください。 |
VHD |
512 バイトネイティブ(固定)
LogicalSectorSize : 512
PhysicalSectorSize : 512 |
あり |
従来の512Bセクタ ハードディスク (ネイティブモード)をご使用ください。 |
(※1) |
ドライブの種類がデフォルト値以外のVHDXを作成するには、Windows PowerShell のNew-VHD コマンドレッドを使用します。
[コマンド例] 容量固定(可変)VHDXファイルを 4K ネイティブ で作成するとき
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New-VHD -path "VHDXファイルの保存場所\ファイル名.vhdx" -SizeBytes VHDXファイルのサイズ -LogicalSectorSizeBytes 4096 -Fixed(-Dynamic)
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ⅲ. アプリケーション
ハードウェアやOSが4KBセクタ ハードディスクをサポートしている場合でも、ダイレクトIO機能を有するアプリケーションについては、別途、その対応可否を確認する必要があります。以下にアプリケーションの対応状況を報告します。
更新履歴
2015年
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9月17日 | Windows Server で4KHDDを利用時の注意事項(2点)を更新 |
9月04日 | サポートOSにRed Hat Enterprise Linux 7.1以降を追記 |
8月19日 | Windows版 アプリケーションの対応状況を更新 |
6月25日 | Windows版 アプリケーションの対応状況を更新Linux版 アプリケーションの対応状況を更新 |
6月12日 | iStorage Mシリーズの注意事項を追記 |
6月09日 | Linux版 アプリケーションの対応状況を更新 |
5月26日 | Linux版 アプリケーションの対応状況を更新 |
4月28日 | Windows Server 2012 R2のWindows Update 障害の回避策を更新Windows版 アプリケーションの対応状況を更新 |
4月23日 | Windows Server 2012 R2のWindows Update 障害の回避策を追記Windows Server 2012 R2にて4KB sector HDDをブートドライブとして使用する場合の注意事項を更新Windows版 アプリケーションの対応状況を更新Linux版 アプリケーションの対応状況を更新 |
3月19日 | Windows版 アプリケーションの対応状況を更新Linux版 アプリケーションの対応状況を更新 |
2月16日 | Windows版 アプリケーションの対応状況を更新Linux版 アプリケーションの対応状況を更新 |
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2014年
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12月18日 | Windows版 アプリケーションの対応状況を更新Windows Server 2012 R2にて4KB sector HDDをブートドライブとして使用する場合の注意事項を更新 |
12月 4日 | Windows Server 2012 Hyper-Vに関する情報を掲載 |
11月 6日 | Windows版 アプリケーションの対応状況を更新Linux版 アプリケーションの対応状況を更新 |
10月15日 | Windows版 アプリケーションの対応状況を更新Linux版 アプリケーションの対応状況を更新 |
10月 9日 | Windows版 アプリケーションの対応状況を更新 |
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