[事象]
CLUSTERPRO X 5.1で追加された ログ保存期間設定機能 が有効化された環境において、
システムリソース統計情報のログファイル *1 がアーカイブされずに
残存し続ける事象が確認されています。
本事象が発生し、残存するログファイルが増加し続けた場合、
システムディスクの空き容量が圧迫される可能性があります。
-
*1
下記のフォルダ配下のログファイルが該当します。
<CLUSTERPROインストールフォルダ>\perf\system
[発生条件]
下記の 条件1、条件2、条件3 を全て満たす場合に、本事象が発生します。
条件1 |
ログ保存期間設定機能 を使用している。 |
条件2 |
下記の機能のいずれかを使用している。
- システムリソース統計情報採取機能
- システム監視リソース
- プロセスリソース監視リソース
|
条件3 |
CLUSTERPRO X 5.1 for Windows (内部バージョン13.10) 以降
※ CLUSTERPRO X for Linux は対象外
|
[回避策]
下記の 回避策1 または 回避策2 を行ってください。
回避策1 |
ログ保存期間設定機能 を無効化する。 |
回避策2 |
以下の機能をすべて無効化する。
- システムリソース統計情報採取機能
- システム監視リソース
- プロセスリソース監視リソース
|
設定変更の手順は下記のとおりです。
- Cluster WebUI に接続し、クラスタが正常状態であることを確認します。
- Cluster WebUI を設定モードに切り替えます。
- Cluster WebUI で以下の設定を変更します。
回避策1 を行う場合
クラスタのプロパティ
- 拡張タブ
- ログ保存期間設定
- ログ保存期間設定機能を使用する のチェックを外す
回避策2 を行う場合
- クラスタのプロパティ
- 統計情報タブ
- システムリソース統計情報
- 統計情報を採取する のチェックを外す
- モニタリストに システム監視リソース がある場合は、システム監視リソースを削除する
- モニタリストに プロセスリソース監視リソース がある場合は、プロセスリソース監視リソースを削除する
- Cluster WebUI で 設定の反映 を実行します。
- 反映に必要な操作の案内が表示されるので、案内に従って反映操作を実行します。
また、残存するログファイルを削除する場合は、以下の手順を実行してください。
- CLUSTERPRO System Resource Agent サービスが停止していることを確認します。
実行中の場合は、Cluster WebUI を使用して、クラスタサスペンドを実行します。
(クラスタサスペンドにより当該サービスが停止します)
- Windowsエクスプローラー等を使用して、下記のフォルダ配下のファイル
(拡張子が .logであるもの)を削除します。
<CLUSTERPROインストールフォルダ>\perf\system
- 手順1 でクラスタサスペンドを実行した場合は、クラスタリジュームを実行します。
[対象となるバージョン]
本事象の対象となる CLUSTERPRO X のバージョンは以下のとおりです。
CLUSTERPRO X 5.1 for Windows
CLUSTERPRO X 5.2 for Windows
CLUSTERPRO X 5.3 for Windows