概要
WebOTX Webサーバ(Apache)において、「graceful」または「restart」オプションを使用して再起動した場合、ファイルディスクリプタが正しく解放されず、再起動のたびに増加する事象が確認されています。
影響のある製品
- WebOTX Application Server Express V10.1~V12.1
- WebOTX Application Server Standard V10.1~V12.1
- WebOTX Application Server Standard Extended Option V11.1、V11.2
(※)以下の製品にバンドルされているWebOTX Application Server Expressをご利用の場合も対象となります。
- WebOTX Enterprise Service Bus V10.1、V10.3、V11.1
- WebOTX Portal V10.1、V10.4、V11.1
詳細
【影響】
ファイルディスクリプタ数が上限に達した場合、新規接続の受付不可やログ出力失敗、またWebOTX Webサーバの起動失敗など、サービス運用に支障をきたす可能性があります。
【発生条件】
Linux環境において WebOTX Webサーバ(Apache)の httpd コマンドで「graceful」または「restart」オプションを利用した場合に発生します。
例)
/opt/WebOTX/WebServer24/bin/httpd -k graceful
/opt/WebOTX/WebServer24/bin/httpd -k restart
また、systemctl コマンドで「systemctl reload httpd_xxxxx.service」を実行した場合、内部的に「graceful」オプションが使用されている場合があり、同様の影響を受ける可能性があります。
なお、otxadminコマンドを用いたドメイン起動の延長でWebOTX Webサーバサービスを停止・起動する場合や、WebOTX Webサーバを単体で停止・起動する場合は本事象は発生しません。
例)
<ドメイン停止・起動の延長でWebOTX Webサーバを停止・起動する場合>
otxadmin> stop-domain domain1
otxadmin> start-domain domain1
<単体でWebOTX Webサーバを停止・起動する場合>
otxadmin> login --user admin --password **** --port (ポート番号)
otxadmin> invoke server.WebServer.stop
otxadmin> invoke server.WebServer.start
対処方法
現在、恒久的な対応方法について検討を進めております。詳細が決まり次第、改めてご案内いたします。
回避方法
WebOTX Webサーバ(Apache)を再起動する場合は、httpd のstopオプションにて完全停止後に、startオプションで起動してください。
また、systemctl コマンドを使用する場合は、「systemctl restart httpd_xxxxx.service」をご利用ください。
更新履歴
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