概要
Visual Studio 2010でビルドされたWebOTX Webサーバ(Apache)のパッチ物件を適用した場合、
TPモニタやCORBA通信基盤から参照されるOpenSSLとしては、脆弱性が修正されていない
旧バージョンの物件が引き続き使用されます。そのため、暗号化通信を行う際に、セキュリティ上
のリスクが残る可能性があります。該当する場合は、[対処方法]に従ってください。
影響のある製品
< Windows >
- WebOTX Application Server V9.2 ~ V12.2 まで全てのバージョン
※下記の製品にバンドルされている「WebOTX Application Server Express」をご利用の場合も、対象となります。
- WebOTX Enterprise Service Bus V9.3、V10.1、V10.3、V11.1、V12.2
- WebOTX Portal V9.3、V10.1、V10.4、V11.1、V11.2
詳細
WebOTX Webサーバ(Apache) パッチの適用により物件が更新された場合、
パッチ適用後もTPモニタ、CORBA通信基盤 (Object Broker C++実行)で
使用されるOpenSSL物件は更新されず、最新のOpenSSLで修正されている
脆弱性への対応が適用されない状態となります。
下記(a)、(b)いずれかの設定にてOpenSSL連携機能を有効にしている場合は、
[対処方法]を参照し対処してください。
なお、これらの設定を明示的に有効にしていない場合は、本件による影響はありません。
(a) TPモニタ(IIOPリスナのSSL連携):
tpsystem.IIOPListener.sslUse が true に設定されている場合、OpenSSL連携しています。
[確認方法]
運用管理ツール/Webコンソールの場合:
[WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]]
-[<ドメイン名>]
-[TPシステム]
-[IIOPリスナ]
[SSL]タブの「SSLを使用する」に
チェックなし(デフォルト)の場合 ⇒ OpenSSL連携していない
チェックありの場合 ⇒ OpenSSL連携している
運用管理コマンドの場合:
otxadmin get -u <ユーザ名> -w <パスワード> --port <ポート番号> tpsystem.IIOPListener.sslUse
で確認できる結果が
false(デフォルト)の場合 ⇒ OpenSSL連携していない
trueの場合 ⇒ OpenSSL連携している
(b) CORBAサービス(サーバプロセスのSSL連携):
C++プロパティ[<インプリメンテーション名>SSLPort]が定義されている場合、OpenSSL連携しています。
[確認方法]
運用管理ツール/Webコンソールの場合:
[WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]]
-[<ドメイン名>]
-[アプリケーションサーバ]
-[ORBコンフィグ]
右クリックメニューから[C++プロパティ設定一覧取得]操作を実行し、
SSLで使用するサーバポート番号を指定するプロパティ[<インプリメンテーション名>SSLPort]
が一覧に存在するか否かを確認してください。
プロパティなし ⇒ OpenSSL連携していない
プロパティあり ⇒ OpenSSL連携している
運用管理コマンドの場合:
otxadmin get-orb-cpp-properties -u <ユーザ名> -w <パスワード> --port <ポート番号>
を実行し、SSLで使用するサーバポート番号を指定するプロパティ[<インプリメンテーション名>SSLPort]
が一覧に存在するか否かを確認してください。
プロパティなし ⇒ OpenSSL連携していない
プロパティあり ⇒ OpenSSL連携している
対処方法
上記のOpenSSL連携機能を有効にしていない場合は、対処は不要です。
V11.2以降をご利用でOpenSSL連携を有効にしている場合は、次の手順で対処を実施してください。
V11.1以前をご利用の場合は別途ご相談ください。
1. WebOTXのサービスを停止します
2. 既存ファイルのバックアップ
以下の既存ファイルをバックアップしてください。
バックアップ対象:
<WebOTXインストールディレクトリ>\Trnsv\bin\libcrypto-3-x64.dll
<WebOTXインストールディレクトリ>\Trnsv\bin\libssl-3-x64.dll
<WebOTXインストールディレクトリ>\bin\libcrypto-3-x64.dll
<WebOTXインストールディレクトリ>\bin\libssl-3-x64.dll
3. コピー元ファイルの確認
以下のディレクトリ配下に、差し替え対象のDLLファイルが存在することを確認してください。
コピー元ディレクトリ:
<WebOTXインストールディレクトリ>\WebServer24\bin
コピー元ファイル:
libcrypto-3-x64.dll
libssl-3-x64.dll
4. DLLファイルの上書きコピー
コピー元ディレクトリ配下の以下のDLLファイルを、コピー先ディレクトリへ上書きコピーしてください。
コピー対象ファイル:
libcrypto-3-x64.dll
libssl-3-x64.dll
コピー先ディレクトリ:
<WebOTXインストールディレクトリ>\Trnsv\bin
<WebOTXインストールディレクトリ>\bin
5. WebOTXのサービスを起動します
回避方法
なし。
OpenSSL連携機能を有効にしている場合は[対処方法]に従ってください。
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