ftサーバではハードウェアアクセラレータの機能を無効化しています。
ftサーバは、CPU/IOモジュール故障時にフェールオーバーして待機系のモジュールに切り替わります。
その際に画面描画も切り替える必要があるのですが、グラフィックアクセラレータ機能を使用した場合にこの切り替えをサポートできません。
そのため、ftサーバの描画処理は、まず画面内容を保存する領域をメモリ上に設け、
① 物理メモリ上に画面内容を描画する
(この際、運用系・待機系の両方のメモリに描画します)
② メモリ上に展開した内容を、実際に画面に表示される領域
(グラフィックボード上のフレームバッファ)にコピーする
という手順で画面描画を行い、フェールオーバー時には待機系のメモリ上に展開したデータを再度フレームバッファにコピーすることで、機能を実現しております。
上記のように、2段階の画面転送を含み、また、CPUがメモリ上に直接描画を行うためグラフィックアクセラレータ等、ハードウェアの機能を利用して画面描画を行うPCやサーバなどと比べて画面描画が遅くなるのは、ftサーバの仕様となります。