通常、PCIモジュールが切り離される際、切り離されるPCIモジュールの情報がOS上から削除されます。
しかし、ARCserve関連サービスが実行中状態のftサーバが片系運転となった場合、SCSIコントローラに接続されたテープ装置の情報をARCserve関連サービスが保持し続けてしまうため、モジュールの切り離し処理が完了しません。その結果、切り離されたPCIモジュールを復旧するために起動しても再組込みが正しく行えず、二重化状態に復旧しないままとなります。
本現象はARCserveがプラグアンドプレイに未対応のため生じます。
本現象が発生した場合、以下の手順で復旧させてください。
<復旧手順>
- ftサーバユーティリティでセカンダリ側のPCIモジュールを停止
- ARCserve関連サービスを停止
- ftサーバユーティリティでセカンダリ側のPCIモジュールを起動
また、ARCserve関連サービスのスタートアップの種類を「自動」から「手動」にするなどして通常はサービスを停止し、バックアップの時だけ起動するような運用をご検討ください。