【原因】
本問題は、該当文書の更新ロックがかかった状態のままになっているために発生しています。
更新ロックがかかったままの状態になる原因は主に以下が考えられます。
- キャビネットの文書を編集モードで起動したままで、PCをシャットダウンを行ったり、ブラウザの×ボタンで閉じる
- 文書の更新画面やアクセス権の設定画面を表示したままで、PCをシャットダウンを行ったり、ブラウザの×ボタンで閉じる
- タスクマネージャからブラウザを強制的に終了したり、エラーによりブラウザが突然異常終了したりする
【対処方法】
以下のいずれかの方法で更新ロックを解除することができます。
①文書を編集モードで開こうとした時に表示される「他のユーザが使用中の為、・・・」
というメッセージに、ロックをかけているユーザ名が表示されますが、このユーザに
該当文書を再び編集モードで開いてもらって、正常に編集を終了してもらう。
②ロックがタイムアウトするまで待つ。
ロックのタイムアウト時間は、文書編集時のセッションタイムアウト時間と同じです。
文書編集時のセッションタイムアウト時間は、下記A,Bのいずれか長い方になります。
・A. IISの"BizCab"仮想ディレクトリに設定されているセッションタイムアウト時間。
・B. StarOffice\Cabinet\WebAccess\BCab\cfg\SBXCConf.incの
"GLNGC_DOC_UPDATETIMEOUT"で設定されるタイムアウト時間。
インストール時の既定値では、
V4.0以前の場合は、Aの値、Bの値共に180分(3時間)のため、3時間後にタイムアウトします。
V5.0以降の場合は、Aの値が180分(3時間)、Bの値が720分(6時間)のため、6時間後にタイムアウトします。
③StarOffice管理者がbcabunlockコマンドを実行して、強制的にロックを解除する。
GLNGC_DOC_UPDATETIMEOUTの設定については、下記のマニュアル箇所に記載されています。
StarOffice X ~運用管理者編~ コンフィグレーションガイド
第2章 キャビネット・掲示板
Webキャビネット・Web掲示板の設定を確認・変更する
サービス固有の設定
(44)文書更新時のIISセッションタイムアウトの変更
※StarOfficeのバージョンによっては章番号や項番が異なる場合がございます。
bcabunlockコマンドの詳細については、下記のマニュアル箇所に記載されています。
StarOffice X ~運用管理者編~ リファレンスガイド
第1章 キャビネット・掲示板
キャビネットサーバの運用コマンド
更新ロックを強制解除する(bcabunlockコマンド)
※StarOfficeのバージョンによっては章番号が異なる場合がございます。
なお、V5.0以降の場合は、セッションタイムアウト関連の設定について、下記のマニュアルもご参考にしてください。
StarOffice X ~運用管理者編~ コンフィグレーションガイド
第1章 StarOffice X 共通事項
セッションタイムアウト値のカスタマイズ
キャビネット・掲示板(一覧表示) IISの仮想ディレクトリの設定値の変更
キャビネット文書更新時のIISセッションタイムアウト値の変更
※StarOfficeのバージョンによっては章番号が異なる場合がございます。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V1.0以降のバージョン