特定の環境でWinShareでのリモート操作のレスポンスが遅くなる事例を2点把握しています。
以下に事例の詳細とその対策を記載します。
1. 特定のグラフィックアダプタの性能が影響している場合があります。
NECのExpress5800では、オンボードGAのVGAチップに Matrox G200e を使った装置
(Express5800/110Ek、120Ri-2、120Rj-2、R120a-2、B120a-d、T120a-E、T120a-M)
において、WinShareの操作性が影響を受けることが、これまでに判明しています。
また、
こちらのWEBで公開しております各機種の「仕様」のグラフィックスの項で、
「マネージメントコントローラチップ内蔵」と記載されている装置もMatrox G200eが採用
されており、同様の影響があります。
お使いの装置を実機にて確認する場合は、以下の方法で確認が可能です。
(OSによって、確認方法が異なります。)
①OSの「画面のプロパティ」ウィンドウを開きます。
②「設定」タブで「詳細」ボタンをクリックします。
③「アダプタ」タブでアダプタの種類を参照します。
アダプタの種類が「Matrox G200e (ServerEngines)」と表示される装置が該当いたします。
この問題に該当する場合には、次の設定変更でWinShareの操作レスポンスが向上いたします。
(OSによって、設定方法が異なります。)
①「トラブルシューティング」タブを表示します。
②ハードウェアアクセラレータのスライダを「なし」の位置に動かします。
2. WinShare Ver5.1をご利用の場合で、リモートPCの画面デザインにWindows Vista以降に
搭載された「Windows Aero」を設定されている場合に発生いたします。
原因は画面取得のためのWindows APIの仕様によるもので、WinShare5.1をご利用の場合は、
暫定対処として「Windows Aero」以外の画面デザインの変更をしていただくか、あるいは
リモートPCをWinShare Ver5.2以降のバージョンへのバージョンアップをお願いいたします。
WinShare Ver5.2以降では、リモートPCに接続時に一時的にWinShareがAeroの画面合成を
無効にする対処を行なうことで、「Windows Aero」設定のままで未設定の場合と同等の画面
操作のレスポンスを得ることが可能になっています。