CLUSTERPROでActive Directoryドメインコントローラを冗長化することはできませんが、
同じサーバ上にCLUSTERPROとActive Directoryドメインコントローラが共存すること(CLUSTERPROの管理外でActive Directoryコントローラが個別に動作すること)自体は不可能ではありません。
しかしながら、下記の理由からクラスタサーバ(シングルサーバ構成含む)をActive Directoryドメインコントローラとする構成は推奨いたしません。
-
クラスタサーバとActive Directoryドメインコントローラでは、必要とするネットワーク構成が相反します。
通常、クラスタサーバでは耐障害性のためにマルチホーム構成(複数のNICを持つ構成)となりますが、
Active Directoryドメインコントローラではマルチホーム構成が推奨されません。
-
クラスタ環境では、障害検出時の復旧処置として、問題があると判断されたクラスタサーバを意図的に停止させる場合があります。
クラスタサーバをActive Directoryドメインコントローラとした場合、このようなクラスタの動作によって
Active Directoryドメインコントローラが停止し、結果的にシステム全体に影響が生じる可能性があります。
お客様のシステムにおけるクラスタ観点の要件、およびActive Directoryドメインコントローラ観点での要件に応じて、
共存構成の可否をご判断ください。
なお、Active Directoryドメインコントローラのマルチホーム構成における問題、および
Active Directoryドメインコントローラの停止による影響につきましては、
Microsoft社のサポート技術情報等をご確認ください。