仮想マシンに対してメモリ予約を行い、ESXiホストの起動と連動して自動的に起動するように
設定している場合、ESXiホスト起動時のft制御ソフトウェアにおける二重化処理において
多くのメモリが確保されるため、仮想マシンに予約したメモリを割り当てることができずに
起動に失敗する場合があります。
二重化処理が完了するとメモリは解放されるため、
この時点で仮想マシンを起動した場合は正常に起動します。
この事象を回避するにためには、仮想マシンのメモリ予約を解除してください。
各仮想マシンに構成しているメモリの総合計が、ESXiホストに搭載している
物理メモリ以下であれば、メモリ予約を解除しても問題はありません。
【仮想マシンに対するメモリ予約について】
仮想マシンに対してメモリ予約を行った場合、その仮想マシンがメモリが必要であるか
否かにかかわらず、予約したメモリが必ず仮想マシンに割り当てられます。
もし仮想マシンの起動時に予約したメモリを確保できない場合は、起動に失敗します。
ftサーバではESXiホストの起動時に二重化処理が行われ、多くのメモリが確保されるため
仮想マシンに対してメモリ予約を行っている場合は起動に失敗する可能性が高くなります。
このため、ftサーバにおいて仮想マシンを自動起動する場合は
メモリ予約は行わない設定を推奨します。
仮想マシンに対してメモリ予約を行わない場合、各仮想マシンから要求される
メモリリソースの総合計が、ESXiホストに搭載している物理メモリ以上になった場合に、
仮想マシンに十分なメモリが割り当てられない場合があります。
しかし当事象は、あらかじめ各仮想マシンに構成しているメモリの総合計が
ESXiホストに搭載している物理メモリを超えている環境においてのみ発生します。
このため、ESXiホストに搭載している物理メモリが十分にある場合は
仮想マシンに対してメモリ予約を行う必要はありません。