"VT-d" の設定は、"Enabled" に変更しないでください。
Express5800/ftサーバ(VMwareモデル)において、VT-d の規定値は "Disabled" です。"Enabled" に変更した場合は、セカンダリのCPUモジュールの組み込みに失敗しシステムが正しく二重化されません。
もし "Enabled" に変更しシステムが二重化されない場合は、以下の手順を実行して復旧を行ってください。
- BIOS セットアップユーティリティ(SETUP) の [Advanced] メニュー - [Advanced Chipset Configuration] サブメニュー を表示し"VT-d" の設定を "Disabled" に変更してください。
- ESXiホストを再起動してください。
- ESXiホストの再起動後、ft管理アプライアンスにrootユーザアカウントでログインし、以下のコマンドを実行して組み込まれていない側のCPUモジュールを確認してください。
# /opt/ft/bin/ftsmaint ls 0
# /opt/ft/bin/ftsmaint ls 1
(実行結果の例)
H/W Path : 1
Description : Combined CPU/IO
State : BROKEN
Op State : BROKEN
Reason : BELOW_MTBF
"Reason" が "BELOW_MTBF" になっているモジュールが組み込まれていない側のCPUモジュールです。
上記の実行例では デバイスパスID:1 が組み込まれていない側のCPUモジュールです。
- 以下のコマンドを実行して、組み込まれていない側のCPUモジュールのMTBF情報をクリアしてください。
# /opt/ft/bin/ftsmaint clearMtbf 1
- 以下のコマンドを実行して、組み込まれていない側のCPUモジュールを組み込んでください。
# /opt/ft/bin/ftsmaint bringUp 1
なお、ftsmaintコマンドはft管理アプライアンスの起動後、2~3分経過した後に実行してください。ft管理アプライアンスの起動直後に実行した場合、ftsmaint コマンドが正しく動作しない場合があります。