デバイスマネージャで、ネットワークアダプターの表示に問題がない場合は、ftサーバユーティリティで表示されていないネットワークアダプターをデバイスマネージャから一度削除して、再スキャンすることで復旧できる可能性があります。
以下の[復旧手順]を実施してください。[復旧手順]を実施いただくことが恒久対処となります。
なお、本処置を行う際、チームの解除、および、デバイスの削除をするアダプターを用いた通信は中断されるため、使用中のアダプターに対して処置をする場合は、業務運用への影響が無い時間帯に作業を行ってください。また、チームの解除をすると、チームの設定が削除されますので、設定内容はあらかじめ書き写すなどして、本処置実施後に再度設定を行ってください。
<補足>
本事象の発生要因は、システムセットアップ時のネットワークポートを含む各種デバイスの認識タイミングにより、個別モジュールの状態監視の対象として、一部のネットワークポートが認識されなかったことが原因です。
同様の状況はOSリストアなどで環境を再構築した際も該当する可能性がありますが、通常のOS再起動では監視対象情報の再構成は無く、これまで本事象の発生事例はありません。また、本事象により通信障害に至った事例もありません。
[復旧手順]の内容は監視対象となっていないデバイスの情報を一度削除し、そのデバイスの再認識時に正常に監視対象として認識させるものです。
[復旧手順]
- 管理者権限のアカウントでログオン(サインイン)してください。
- ftサーバユーティリティが起動されている場合は終了してください。
- [管理ツール] - [コンピュータの管理] - [デバイスマネージャ] の順に表示させ、ネットワークアダプターの一覧を確認してください。
- コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行し、ft制御ソフトウェアが認識しているネットワークアダプター名を表示させてください。
(コマンド)
C:\>wmic PATH SRA_NetWorkPort GET AdapterName
(実行結果例)
AdapterName
Stratus emb-82576 2-Port Gigabit Adapter #4
Stratus emb-82576 2-Port Gigabit Adapter #2
Stratus emb-82576 2-Port Gigabit Adapter
その後、デバイスマネージャ上のネットワークアダプターがそれぞれコマンドの実行結果に表示されているか確認してください。
表示されていないアダプター名が問題のネットワークアダプターとなります。
<補足>
- 前述の例では「Stratus emb-82576 2-Port Gigabit Adapter #3」が表示されていないので、問題のネットワークアダプターとなります。
なお、wmicコマンドで出力されるアダプターは、末尾の番号順の表示にはなりませんので、注意してアダプター名の番号を確認してください。
- 上記実行結果例で記載のネットワークアダプター名は、ご利用の機種およびネットワークカードの種類により異なります。
実装されているネットワークカードの総ポート数よりも、対応するアダプターがコマンドプロンプト上で少なく表示される場合、以降の手順で対処願います。
- デバイスマネージャで、チーム化されているネットワークアダプターに問題のネットワークアダプターが含まれていましたら、チームから取り除いてください。
- 問題のネットワークアダプターを右クリックし、“削除” を選択してください。
(この削除の操作により、当該アダプターに設定された情報も初期化されます。そのため、「詳細設定」タブの「設定」欄の中にある各種項目を初期値から変更されている場合は、事前にその内容を控えた上で、復旧後に改めて設定してください。)
- “このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する”にはチェックを入れずに、“OK”をクリックしてください。
- デバイスが一覧から削除されましたら、“ネットワークアダプター”のところで右クリックし、“ハードウェア変更のスキャン”を実行してください。
- 6.で削除したデバイスが表示されましたら、ftサーバユーティリティを起動し、ネットワークポートがすべて表示されていることを確認してください。
復旧を確認しましたら、必要に応じてチームの設定を行ってください。