仮想マシンをシステム領域(※)とは別のデータ領域に配置している場合は
一連の手順を実施して頂くことにより、再度利用することが出来ます。
(※)ftサーバにおけるシステム領域とは、VMware ESXi、ft管理アプライアンスを配置
している領域を示します。
・内蔵ディスクブート環境の場合:
スロット0 に配置している内蔵ディスクにて RAID1 ディスク(mpm0)を構築し、
この領域にシステム領域が作成されます。
・外部ストレージブート環境の場合:
インストール時に指定する LUN にシステム領域が作成されます。
このシステム領域に指定したVMFSデータストアは再インストール時にフォーマットされ、
ft管理アプライアンスを含めたデータは全て消去されます。
しかしシステム領域以外のVMFSデータストアはインストールによる影響を受けません。
このため、インストール後に以下の【仮想マシン再配置手順】を実施頂くことにより
仮想マシンを再度使用することが出来ます。
【仮想マシン再配置手順】
1. インストレーションガイドに記載している手順に従い、
VMWare ESXi、ft制御ソフトウェア、バンドルソフトウェアの
再インストールを行ってください。
2. 再インストール後に、仮想マシンを配置している領域を再認識させてください。
2-a. 内蔵ディスクに仮想マシンを配置している場合:
仮想マシンを配置しているディスクを挿入し
以下のコマンドを実行してディスクを再認識させてください。
ESXi6.7以前のバージョンの場合
# esxcli -s <ESXiホストのIPアドレス> storage mpm assemble --scan
ESXi7.0以降のバージョンの場合
# esxcli -s <ESXiホストのIPアドレス> ftsys mpm assemble --scan
ディスクが正しく再認識されているかについては
以下のコマンドを実行して確認してください。
ESXi6.7以前のバージョンの場合
# esxcli -s <ESXiホストのIPアドレス> storage mpm list
ESXi7.0以降のバージョンの場合
# esxcli -s <ESXiホストのIPアドレス> ftsys mpm list
2-b. 外部ストレージに仮想マシンを配置している場合:
外部ストレージと接続してください。
※外部ストレージにシステム領域と仮想マシンを配置しているLUNが
混在している場合は、インストール時に既に外部ストレージと接続している為、
本手順は必要ありません。
3. ESXi6.0以前のバージョンの場合は、
vSphere Clientの [構成] タブ - ハードウェア - ストレージを表示し、
画面右上の [すべてを再スキャン] をクリックしてください。
ESXi6.5以降のバージョンの場合は、
Host Clientの [ストレージ] - [アダプタ] タブを表示し、
[再スキャン] をクリックしてください。
これにより以前VMFSデータストアとして認識されていた領域が
VMFSデータストアとして再認識されます。
※VMFSデータストアは自動的に再認識される場合があります。
4. 再認識されたVMFSデータストアから仮想マシンをインベントリに
追加してください。