CPUモジュールの自動再組み込みの設定は、デフォルトで有効に設定されています。
設定が有効の場合、ftサーバの起動時・障害復旧時・擬似障害からの復旧時に
CPUモジュールは自動的に再組み込みされます。
現在の設定を確認する場合は、ft管理アプライアンスにrootユーザアカウントでログインし
以下のコマンドを実行してください。
# /opt/ft/bin/ftsmaint bringupPolicy list
設定が有効な場合は以下が表示されます。
CPU bringup policy is enabled
設定が無効な場合は以下が表示されます。
CPU bringup policy is deferred
なお、CPUモジュール再組み込み時にはシステムの処理能力が低下し、ネットワーク通信が
最大1分間中断する場合があります。このため、設定を無効にする事により
再組み込み中に発生する無通信状態発生のタイミングをずらすことが出来ます。
※ 上記設定は、無通信状態のタイミングをずらすのみであり
無通信状態自体を抑制するものではありません。
設定を無効にする場合は、以下のコマンドを実行します。
# /opt/ft/bin/ftsmaint bringupPolicy defer
Successfully deferred cpuBringupPolicy
設定を再度有効にする場合は、以下のコマンドを実行します。
# /opt/ft/bin/ftsmaint bringupPolicy enable
Successfully enabled cpuBringupPolicy
◆ 設定を無効にした場合は自動再組み込みが行われないため、以下のコマンドを実行して
手動でCPU モジュールの再組み込みを行う必要があります。
# /opt/ft/bin/ftsmaint bringup <CPUモジュールのデバイスパスID>
◆ 設定を無効にした場合、モジュールの切り離しが行われた際には片系で動作し続けます。
この状態で片系で動作しているCPUモジュールに障害が発生した場合は
システムがダウンする点についてご注意ください。
◆ 設定を無効にした場合でも、再起動を行うと設定は有効に変更されます。
また自動的にCPUモジュールの再組み込みが発生します。
なお、I/Oモジュールについてはこのような設定は存在せず、
モジュールが切り離された際には、自動的に再組み込みが行われます。