【前提条件】
バックアップディスクを作成する場合は、バックアップ元となるディスクと
同一型番のハードディスクを準備いただく必要があります。
バックアップディスクは以下の手順にて作成してください。
・現在二重化しているディスクの片方をシステムから切り離す
・切り離したディスクをバックアップディスクとして保管する
・切り離したディスクの代わりに新しいディスクをシステムに組み込み二重化する
◆ 現在二重化しているディスクの片方をシステムから切り離す
(1) システムFTランプが点灯していること確認し、
システムが正常に二重化していることを確認してください。
(2) ft管理アプライアンスにrootユーザでログインし、
以下のコマンドを実行して現在のディスクの状態を表示します。
ESXi 6.7以前のバージョンの場合
esxcli -s <ESXiホストのIPアドレス> storage mpm list
ESXi 7.0以降のバージョンの場合
esxcli -s <ESXiホストのIPアドレス> ftsys mpm list
双方のディスクが [ in_sync ] と表示されることを確認してください。
(実行例)
# esxcli -s xxx.xxx.xxx.xxx storage mpm list (ESXi 6.7以前のバージョンの場合)
# esxcli -s xxx.xxx.xxx.xxx ftsys mpm list (ESXi 7.0以降のバージョンの場合)
Info
------------------------------------------------------
mpm0 : 143066368 blocks (139713 MB) [2/2]
¥_ vmhba0:C0:T0:L0 (10/40/1) [ in_sync ]
¥_ vmhba1:C0:T0:L0 (11/40/1) [ in_sync ]
(3) 以下のコマンドを実行してディスクをシステムから切り離します。
ftsmaint bringDown <デバイスパス>
以下はデバイスパスID:11/40/1(CPU/IOモジュール1 のスロット0)
に装填しているディスクを切り離す場合の例です。
(実行例)
# /opt/ft/bin/ftsmaint bringDown 11/40/1
Completed bringDown on the device at path 11/40/1.
(4) (2) のコマンドを実行して現在のディスクの状態を表示します。
切り離したディスクが "Unused disks:" の下に
表示されていることを確認してください。
(実行例)
# esxcli -s xxx.xxx.xxx.xxx storage mpm list (ESXi 6.7以前のバージョンの場合)
# esxcli -s xxx.xxx.xxx.xxx ftsys mpm list (ESXi 7.0以降のバージョンの場合)
Info
------------------------------------------------------
mpm0 : 143066368 blocks (139713 MB) [1/2]
\_ vmhba0:C0:T0:L0 (10/40/1) [ in_sync ]
Unused disks:
- vmhba1:C0:T0:L0 (11/40/1)
(5) システムから切り離したディスクをftサーバから抜き取ります。
◆ 切り離したディスクをバックアップディスクとして保管する
ftサーバから抜き取ったディスクをバックアップディスクとして
以下の情報がわかるように保管してください。
- 実装していたftサーバの名称/IPアドレスなどの情報
- ft制御ソフトウェア/VMware ESXiのバージョンなどの情報
【注意】
バックアップディスクはバックアップを作成したftサーバでのみ
リストアが可能です。他のftサーバでリストアを行うことはできません。
このため、バックアップディスクを作成したftサーバの情報が
わかるように保管してください。
◆ 切り離したディスクの代わりに新しいディスクをシステムに組み込み二重化する
この時点で、システムは片方のディスクのみの状態であるため
切り離したディスクの代わりに新しいディスクを装填して
稼働中のディスクを複製し、システムを二重化してください。
ディスクの複製方法については下記「関連情報」に記載している
「ディスクの複製方法について」を参照してください。
なお、バックアップディスクを使用してシステムをリストアする場合は
下記「関連情報」に記載している「バックアップディスクからシステムを
リストアする方法について」を参照してください。