ftサーバ(Linuxモデル)では、2つのCPU/IOモジュールの同一スロット番号のネットワークインタフェース(以下、NICと表記)をペアとして、2ポートで結合インタフェースを構築することを前提としてネットワークの二重化動作を監視しています。
vndctlコマンドもこの前提にあわせて、設定等を行います。
3ポート以上のNICを使用して結合インタフェースを構築することは可能ですが、後述するような注意点があるため、ftサーバ Linuxモデルでは推奨しておりません。
3ポート以上で構成する場合は、これらの注意点を十分ご理解されたうえで、お客様責任において運用頂きますようお願い致します。
※結合インタフェースをさらに別の結合インタフェースに含めるような構成はできません。
以降、3ポート以上で構築する結合インタフェースを「新規デバイス」と記載します。
[新規デバイス設定方法]
OS標準の設定方法を参照のうえ、新規デバイスの設定を行ってください。
[ftサーバで新規デバイスを構成する場合の注意点]
- vndctlコマンドの動作について
vndctlコマンドは2ポートでの構築のみをサポートしているため、新規デバイスを構築することができません。また、状態についても正しい表示ができません。
- 二重化監視について
新規デバイスを構成した場合、1つ以上のNICに問題が発生している状態では二重化監視が正しく行えなくなります。
- 使用するNICの設定について
新規デバイスで使用する予定のNICを結合インタフェースで使用中の場合は、先にvndctlコマンドを使用して該当する結合インタフェースを全て停止し、設定ファイルを削除してください。
- NICのデバイス名について
ftサーバでは、NICのデバイス名を独自の名称に変更して使用しています。
上記3.および4.については、メンテナンスガイド(R320b以前はユーザーズガイド)を参照して、操作手順、使用するNICのデバイス名を確認してください。
- 構成するNICの速度について
新規デバイスを構成するNICは全て同一の速度のものを指定してください。
10GB NICと1GB NICを混在して構成しないでください。
- 構成可能なNICの最大数について
新規デバイスを構成するポート数は以下の個数以下にしてください。
R320a-E4/M4、R320b-M4 : 4ポート
R320c-E4/M4、R320e-E4/M4、R320g-E4/M4、R320h-E4/M4 : 14ポート
- 設定可能な動作モードについて
R320c-E4/M4、R320e-E4/M4、R320g-E4/M4、R320h-E4/M4では、特に制限はありません。
R320a-E4/M4、R320b-M4では、以下の4つの動作モードのいずれかを設定してください。
mode = 0 : balance-rr
mode = 1 : active-backup
mode = 2 : balance-xor
mode = 5 : balance-tlb