[原因1]:
WinShareのVer6.01よりも前のバージョンでは、64bit OSの 64bit専用フォルダへの
ファイル転送、ファイル操作に対応していないため本現象が発生します。
Ver6.01よりも前のバージョンでは、System32フォルダへのファイルアクセスが、OSの
フォルダ・リダイレクション機能の影響で C:\Windows\SysWOW64 フォルダに振り向け
られ、SysWOW64 フォルダへアクセスする動作となります。 具体的な動作は以下のよう
になります。
・C:\Windows\System32フォルダ内のファイル/フォルダ一覧に、C:\Windows\SysWOW64
フォルダの情報が表示される。
・C:\Windows\System32フォルダにファイル送信をすると、 C:\Windows\SysWOW64
フォルダにファイルが転送される。
・C:\Windows\System32フォルダ内のファイルの送信の操作を行なっても、実際に送信さ
れるものは C:\Windows\SysWOW64フォルダ内のファイルである。
・C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts がファイル/フォルダ一覧に表示されない。
オペレーションPC(操作する側)のWinShareのバージョンがVer6.01よりも前のバージョン
である場合には、オペレーションPC(操作する側)のSystem32フォルダへのファイルアク
セスができません。
同様に、 リモートPC(操作される側)のWinShareのバージョンがVer6.01よりも前のバー
ジョンである場合には、リモートPC(操作される側)のSystem32フォルダへのファイルア
クセスができません。
[確認方法]:
以下は原因1に該当するかどうかについての確認方法です。
◆オペレーションPC(操作する側)
WinShare オペレーションライセンスがインストールされたマシンにて
レジストリエディタ(regedit.exe)を起動し、以下の値を確認してください。
値が「6.01」に満たない場合には本事象が発生します。
レジストリキー:
[64bit OSの場合]
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\NEC\ESMPRO/WSO
[32bit OSの場合]
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\ESMPRO/WSO
値: CurrentVersion
◆リモートPC(操作される側)
WinShare リモートライセンスがインストールされたマシンにて
レジストリエディタ(regedit.exe)を起動し、以下の値を確認してください。
値が「6.01」に満たない場合には本事象が発生します。
レジストリキー:
[64bit OSの場合]
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\NEC\ESMPRO/WSR
[32bit OSの場合]
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\ESMPRO/WSR
値: CurrentVersion
[対処方法]
オペレーションPC(操作する側)、リモートPC(操作される側)それぞれにて、WinShareを
Ver6.01以降のバージョンにバージョンアップを行なうことで解決します。
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[原因2]:
リモートPC(操作される側)のWinShareのバージョンがVer6.01以降であるにも関わらず、
リモートPC側のSystem32 フォルダへの ファイルアクセスができない(原因1に記載の
現象が発生する)場合は、「ESMPRO/CM CMIT service」サービスの実行ファイルのパス
が正しくないことが原因 となっている可能性があります。
発生条件は以下のとおりです。
条件
・リモートPC(操作される側)のOSが64bitOSである
・CMクライアントがインストール済みの環境にWinShareリモートライセンスをインスト
ールした。
[確認方法]
以下は原因2に該当するかどうかについての確認方法です。
1.レジストリエディタ(regedit.exe) を起動してください。
2.以下のレジストリの値(ImagePath)のデータを確認してください。
キー:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\ESMPRO_CMIT
値の名前:
ImagePath
値のデータ:
C:\Program Files\ESMPRO\ESMPROCM\BIN\CMITSV.EXE
値のデータのCMITSV.EXEのパスが、上記例のようにCMクライアントのインストール
フォルダ配下である場合には、原因2に該当いたします。
[対処方法]
レジストリエディタにて、レジストリに登録されている 「ESMPRO/CM CMIT service」
サービス※の実行ファイルのパスを変更することで対処となります。
作業はリモートPC(操作される側)にて、Administratorsグループメンバのユーザにて
実施してください。
※「ESMPRO/CM CMIT service」サービスは リモートPC側でのファイル転送を役割とする
WinShareのサービスプログラムです。
1.レジストリエディタ(regedit.exe) を起動してください。
2.レジストリの値のデータを以下の例の「変更後」のように、
<WinShareのインストールディレクトリ>\ESMPROWSR\BIN\CMITSV.EXE
のパスになるように変更してください。
キー:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\ESMPRO_CMIT
値の名前:
ImagePath
値のデータ:
変更前: C:\Program Files\ESMPRO\ESMPROCM\BIN\CMITSV.EXE
↓
変更後: C:\Program Files (x86)\WinShare\ESMPROWSR\BIN\CMITSV.EXE
3.「管理ツール」→「サービス」にて「ESMPRO/CM CMIT service」サービスを再起動
してください。
以上で完了です。