CPUが警告状態となる場合、CPUのホットプラグを有効に設定している可能性があります。
ESX上の仮想マシンでCPUソケットがホットプラグ可能な状態の場合に
ESMPRO/ServerManagerの構成タブの[構成情報]-[ハードウェア]-[CPU]-
[CPUソケット]-[CPU情報]の状態が警告状態になる場合があります。
ESX上の仮想マシンの場合、ESMPRO/ServerManagerの
[構成情報]-[ハードウェア]-[CPU]ツリーに表示されるCPUソケットの個数は
仮想マシン1台あたりの仮想CPU数の上限がソケット数として表示されます。
ESMPRO/ServerAgent for GuestOSはESXが生成するSMBIOSの値から
CPUソケットの状態を監視しますが、CPUソケットがホットプラグ可能な状態の場合、
ESXは実装していない仮想CPUのSMBIOS値を警告値にします。
現象は以下のいずれかの方法で回避することが可能です。
1. 仮想マシンのCPUのホットプラグを無効にする
2. ESMPRO/ServerAgentのCPUソケット監視を停止する
1. 仮想マシンのCPUのホットプラグを無効にする
割り当てたコア分だけ監視するためには、ホットプラグを無効にする必要があります。
設定手順は以下の通りです。
[手順]
(1)vSphere Client で vCenter Server または ESXi に接続します。
(2)仮想マシンをシャットダウンします。
(3)インベントリ上の仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
(4)[オプション] タブ - [メモリ/CPU ホットプラグ] を選択し、
[CPUのホットプラグ] にて [この仮想マシンでのCPUのホットプラグを
無効にする。] にチェックを入れます。
(5)[OK] ボタンをクリックして、変更内容を保存します。
2. ESMPRO/ServerAgentのCPUソケット監視を停止する
CPUソケット監視を停止することで、警告状態を回避することができます。
CPUソケット監視はESX上ではホットプラグ可否を示す情報となり、
CPU故障とは異なりますので 監視停止による実影響はございません。
また、ソケット監視を停止された場合もCPU負荷率監視は可能です。
以下にCPUソケット監視の停止手順を記載します。
[手順]
(1)仮想マシンで%SystemRoot%\System32\esmmib.rmfファイルをメモ帳などで開きます。
※64BitOSの場合は%SystemRoot%\SysWOW64\esmmib.rmf
(2)157行目を編集します。
編集前 2.2.4.2.1.7 lfphycpu cpuInformation_cpuPhyStatus
編集後 #2.2.4.2.1.7 lfphycpu cpuInformation_cpuPhyStatus
(3)仮想マシンで%SystemRoot%\System32\srvstat.slfファイルをメモ帳などで開きます。
※64BitOSの場合は%SystemRoot%\SysWOW64\srvstat.slf
(4)2行目を編集します。
編集前 cpuInformation_cpuPhyStatus lfphycpu
編集後 #cpuInformation_cpuPhyStatus lfphycpu
(5)以下の順にサービスを再起動します。
【サービス停止順序】
1.ESMFSService 停止
2.ESMLANService 停止
3.ESMCommonService 停止
4.Alert Manager Main Service 停止
5.Alert Manager Socket(S) Service 停止
6.SNMP Service 停止
【サービス開始順序】
1.ESMCommonService 開始
2.SNMP Service 開始
3.Alert Manager Main Service 開始
4.Alert Manager Socket(S) Service 開始
5.ESMFSService 開始
6.ESMLANService 開始
※最初から停止しているサービスは停止、開始する必要はありません。