ESMPRO/ServerManagerにてftサーバを監視するために、ft管理アプライアンスのIPアドレスをESMPRO/ServerManagerに登録しました。
しかしft管理アプライアンスがグレーで表示され、ESMPRO/ServerManagerから監視ができません。
ft管理アプライアンスにDNSサーバを設定している場合は、以下のコマンドを実行してください。
(コマンド実行例)
# netstat -a 2>&1 | grep syslog
udp 4193016 0 *:syslog *:*
出力結果の第二フィールドが大きな値になっている場合は、「解決手段」の手順を実施してください。(第二フィールドの通常の値は「0」です。)
- 以下のいずれかの方法で、ft管理アプライアンスおよびESXiホスト双方がお互いの名前を解決できるように設定を行ってください。
(1) DNSサーバにft管理アプライアンスおよびESXiホストの情報を登録する
お客様の環境にあわせて設定を行ってください。
(2) ft管理アプライアンス及びESXiホストの/etc/hostsに情報を登録する
参考情報として以下に設定例を記載します。
- ESXiホスト上の /etc/hosts を以下のように編集してください。
# Do not remove the following line, or various programs
# that require network functionality will fail.
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
::1 localhost.localdomain localhost
xxx.xxx.xxx.xxx esxi-hostname esxi-hostname.domain
yyy.yyy.yyy.yyy ft-appliance.domain ft-appliance ・・・ (*1)
- ft管理アプライアンス上の /etc/hosts を以下のように編集してください。
127.0.0.1 ft-appliance localhost
::1 localhost ip6-localhost ip6-loopback
xxx.xxx.xxx.xxx esxi-hostname.domain esxi-hostname ・・・ (*2)
(*1) ft管理アプライアンスのIPアドレスとホスト名を追加
(*2) ESXiホストのIPアドレスとホスト名を追加
- 設定後は「確認項目」に記載しているコマンドを再度実行して、出力結果の第二フィールドが0になっていることを確認してください。
(コマンド実行例)
# netstat -a 2>&1 | grep syslog
udp 0 *:syslog *:*
syslogサービス(*3)のネットワークキューが滞留することにより、snmpdサービス(*4)が正しく動作しません。
(*3) syslogサービス
ft管理アプライアンスを「ログサーバ」(*5)として設定している場合、ESXiホストのsyslogをsyslogサービスを介してft管理アプライアンスに転送します。
(*4) snmpdサービス
ESMPRO/ServerManagerでftサーバを監視する場合、ft管理アプライアンス上のESMPRO/ServerAgentとESMPRO/ServerManagerはsnmpdサービスを介して通信を行います。
(*5) ログサーバ
VMware ESXi 5.0以降のバージョンにはサービスコンソールが存在しません。このため、ESXiホストのsyslogを、ESMPRO/ServerAgentをインストールした「ログサーバ」に転送し、ESMPRO/ServerAgentを経由してESMPRO/ServerManagerに通報を行います。なお標準のインストール手順では、ft管理アプライアンスがログサーバとして設定されます。