StarOffice Xでは、アプリケーションを起動する際の動作として、拡張子に関連付けされているレジストリの情報から起動コマンド、オプションを取得してアプリケーションを起動しています。
本現象は、Microsoft Windows 10にて、一部のアプリケーションの拡張子の関連付け設定が変更されたことに起因し、事象が発生します。例えば、フォトビュアーやカレンダー、ビデオプレイヤーなどのアプリケーションで、以下のような拡張子の関連付が変更されたことが判明しています。
.aspx、.crd、.crds、.dib、.gadget、.ico、.jfif、.jpe、.mig、.msdvd、
.nws、.oxps、.pl、.pls、.rss、.stl、.wdp …
StarOffice X V5.0 の場合、Webキャビネット P5.0.01.03 オーバーライトを適用頂くことで、下記拡張子のファイルをフォトビューアで起動できるようになります。キャビネットのオーバーライトですが、メールのエラーも解消します。
.jpg、.bmp、.png、.TIF、.TIFF、.GIF、.dib、.jpeg、.jpe、.jfif
上記以外の拡張子で、拡張子の関連付けが行われていない拡張子は、StarOffice Xから編集操作で開くことはできません。
拡張子の関連付けが行われている拡張子は、StarOffice Xから編集操作で開くことができます。拡張子の関連付け方法は各アプリケーションにより異なります。不明の場合は該当アプリケーションの開発元にご確認ください。
事情により Webキャビネット P5.0.01.03 オーバーライトを適用できない場合は、以下の回避策にて画像ファイルをフォトビューアで起動できるようにすることができます。
<回避策>
クライアント端末にて、以下のレジストリ設定を行うことで回避可能です。
※手順実施前には、念のため[HKEY_CLASSES_ROOT]を選択して、変更前の値をエクスポート等でバックアップすることを推奨します。
※誤って対象外のレジストリを変更された場合、OSや他のアプリケーションの動作が不安定になる場合があります。
変更時は十分に注意して作業してください。
例:拡張子が「.jpg」の場合
-----------------------------------------------------
≪手順≫
(1) 「regedit」でレジストリエディタを起動します。
(2) 次のキーの配下にある"名前"が「(既定)」となっているデータの文字列を確認します。
HKEY_CLASSES_ROOT
→<対象の拡張子>
名前 : (既定)
データ: <ここを確認します>
例).jpgの場合
→ jpegfile
(3) 次のキーのデータの文字列が、commandの文字列となります。
HKEY_CLASSES_ROOT
→ (2)で確認したデータ(例:jpegfile)
→ shell
→ Open
→ Command
名前: (既定)
データ: <ここの文字列>
例).jpgの場合
HKEY_CLASSES_ROOT\jpegfile\shell\open\command
→ %SystemRoot%\System32\rundll32.exe "%ProgramFiles%\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll", ImageView_Fullscreen %1
上記の値には、利用する文書アプリケーションのコマンドラインを指定します。
正常に動作しているマシンと同じ設定を行った後、動作の確認をお願いします。
(できるだけアプリケーションのバージョンが同じ端末同士で比較してください)
なお、「Open」や「Command」のキーが存在しない場合は、「Open」キー、「Command」キーを新規に追加作成して、上記のとおりデータを設定してください。
-----------------------------------------------------
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V5.0